女性から男性への迷惑行為はなぜ許されるのか

女性が「男性に〇〇された」「男性に〇〇と言われた」と言えばワンストライクでアウトになる可能性があります。こんな風に女性の被害は問題として扱ってもらえるけど、男性の被害ってほとんどの場合見て見ぬふりをされますよね。例えばこんなもの。

年増の女性社員によるチラ見せ

私がかつて働いていた職場で、アラフォーのさやかさんという女性社員がいました。

さやかさん登場記事

cantfoolme.hatenablog.com

さやかさんは悪い人ではないのですが、どうも愛情に飢えているように見えて、そしてそれが彼女の行動に直結していました。例えば男性社員に向かって「胸が大きいねって今の彼に喜ばれるんだよねー」と言い出すのです(もう一度書きます。彼女はアラフォーです・・・)。
そして困ったその男性社員は、後から私にこう言いました。
「俺、〇〇ちゃんみたいな子に言われたらドキっとしちゃうけど、さやかさんに言われても反応に困るだけですよ。この間なんて『大きいから垂れちゃうんだよねー』って言いながら寄せてあげて見せつけてくるんですけど、見せられる側の気持ちにもなってほしいっすよ」

〇〇ちゃんは若くて、しかもそこらへんの芸能人よりも可愛い女性社員です。確かにそんな子にやられたら男性社員達は大喜びでしょう。だけど年増のさやかさんが男性社員からの称賛という最高の美容液欲しさに垂れ乳を寄せてあげて誉め言葉を強要するのは、むしろ迷惑行為です。

聞き流すしかない男性達

「そろそろいい年なんだしもうそういうのやめましょうよ」なんて男性が言おうものなら、ハラスメントよ!と騒がれる可能性もあります。ここで勘違いされないように書いておきますと、胸が垂れていること自体に問題はないのです。年齢と言い垂れ具合といい、マニアはいますからね。
問題なのは「精神的に成熟しているべき年齢の女性が、そういうものを見せてちやほやしてもらおうとすること。あるいはそれを強要していることに対し無自覚なこと」なのです。
「さやかさんちょっと勘弁してくださいよー。〇〇ちゃんのだったら見たいけど、おばさんのはまじ無理っす!」と飲み会の席でお酒の力を借りて男性社員がぽろっともらしたとします。迷惑行為に苦しんでいるのは彼の方なのに、ここでさやかさんが怒ってしまったら「ばばぁだからって失礼じゃない!」と、彼を加害者のように見せてしまいます。だから男性は言い返さずに、聞き流すしかないのです。

さやかさんみたいなおばさんへの対策

とにかく逃げる。近づいてきたな、と思ったら逃げる!さりげなく2ステップでも踏んでその場を離れて話しかけられないようにすること。それしかありません。
「オブラートに包んだ言い方で、あの恥ずかしい行為をやめるように言ってみようかな」などというリスクをとって地雷を踏まないように。女性が騒いだらもうそこで男性は加害者です。そこに至った経緯(=女性からのセクハラ)など考慮してもらえませんよ。自分の身を守るためには、迷惑なおばさんにかかわらないこと!

とにかく何か書き込みたくなる ココちゃんダイアリー

昨年末にココちゃんの手帳を買って以来、開くのが楽しくて色々書き込んでいます。使い始めて五か月経ったところでの感想です。

書くことがそれほどなくても取り出して開きたくなる

ココちゃんって見ようによっては意識低い系。優しくて押しつけがましくないポジティブさがあり、そこがいいんだろうなぁ。私の中にあるネガティブな感情を心の奥底に沈殿させずに、将来への展望へと変えていくプロセスの一つが、ココちゃんダイアリーに書き込むということなのです。

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月間ページには予定を、週間ページには実績と感想を書くようにしています。実績というと大げさだけど、小さなことでも実績と呼んで積み重ねを目で確認して楽しんでいます。
PCに向かって「ブログを書こう」と思うと、思考回路が停止してしまいます。面白いものを書かなきゃ・・・と気持ちが重くなる。だけどココちゃんダイアリーはその逆!バッグから取り出して書きたくなる。何も考えなくていいですからね。だけど私が恐れているのは、夫に見られてしまった場合!日本語のわからない夫が私の日記の内容を撮影して、「これ、英語に訳してくれないか?」と他の人に頼んだら嫌だな(笑)。別にやましいことは書いていなくても、気恥ずかしいですよ。
というわけで上の画像でおわかりいただけるように、週間ページ+フリーページはこんな風に色々書きこんでいます。2週間くらい経ってから読むと面白い!!!「この程度のことで落ちていたのか・・・あほくさ」と思うことも沢山あります。
会話の中で「いいな」と思った文章を、忘れないうちにその日のうちに書き留めたり、内容としては収集がつきませんが、こういう風にだらだら書くことによって頭の中、心の中がすっきりするともいえます。
こうしてココちゃんダイアリーに書き込んでいると、思い出すのは亡くなった祖父の姿です。いかにも田舎の文房具屋で買ったというような、シンプルで厚い日記帳。祖父はそこに毎日何かを書くことを習慣にしていました。ボケ防止とかそういう目的はなく、多分書くことが好きだったのでしょうね。
幼かった私はそれを開いたところで、行書体で書かれていた文章はまったく読めなかったけど、「いったいこんなもん毎日書いて何が楽しいのだろう」と不思議でしかたがありませんでした。懐かしいなぁ。

憂鬱な梅雨もココちゃんのイラストだと心の中に晴れ間が生まれる

お日様が雨雲に話しかけているという設定のイラスト。もうこれを見るだけで私の心が晴れます。

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雨雲:「雨は止んだ?」

お日様:「見て、エディー(雨雲の名前)!君は虹を出しているよ!結局人生そんなに悪いことばかりではないよ」

 
ベタになりがちなひとことも、ココちゃんのイラストだとコミカルになるからいい。2017年の年末にもう一度このダイアリーをつけた楽しかったことなどを振り返りたいと思います。

購入した時に書いた記事:2017年の手帳はこれにしました - マリア様はお見通し

久々に面白いと思った美女論 

若い頃よく読んでいた齋藤薫さんの著書にモチベーションをもらうには、自分は少々歳をとりすぎてしまったと気づいてしまったわけですが(その時に書いた記事)、懲りずに美女論の本に手を出しました。

最後まで読んでも美女の正体はわかりませんでしたが、「美女のグラデーション」というカテゴライズのしかたはすごくわかりやすかったです。同じようなことが他の美女論

でも語られてきたためそれらと被る部分も多いけど、本書はわかりやすかった。
例えば「中の上」にカテゴライズされる女性の特徴の一つとして、自分を決して中の下だとは思わないというのがあって、ふきだしました。
著者であるフォトグラファーの下村一喜氏が一緒に仕事をして美しい!と思った芸能人のお話も結構書かれているので、ミーハーな人におすすめです。例をあげると、浜崎あゆみさんの勘の良さというか、頭の良さについて触れられていました。フォトグラファーが「こういう風にしたい」というものを感じ取ることができる頭の良さです。
それから最後の「美女を学ぶ 映画リスト」もよかったです。特に邦画は日本文化や日本人女性特有の美しさって何だろうと改めて考えるきっかけになりそうです。ここでざっと邦画だけ紹介しましょう。

1.細雪 (1983)

2.はなれ瞽女おりん (1977)

3.心中天網島 (1969)

4.疑惑 (1982)

5.吉原炎上 (1987)見てみたい

番外編 私のおすすめ

私のおすすめは、「白い巨塔」のTV版!(1965年 主演:田宮二郎)

太地喜和子さんが演じる愛人がすごくてぞくっとするんですよ。「愛人にしたい女 No.1」として名高い橋本マナミさんが子供に見えます。

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太地さんが今も生きていらしたら、女子力という言葉を鼻で笑い飛ばされたことでしょう。女がやれダイエットだの美肌だの言って女磨きをしても、「男が惹かれずにはいられない女」とはどこかベクトルが違う方に向いている気がしてならないのです。

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もっと暑くなったらまた飲みたい!ファミマカフェのチョコミントフラッペ

牛乳を注いでチョコミント味の氷を崩していただきます。飲み物というかデザートとして美味しいなと思いました。

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まず蓋を回しながら開けて、この穴に牛乳を注ぎます。
私は帰宅してから自宅にあった牛乳を注ぎましたが(店員さん、何にも教えてくれなかったからさ・・・)、本来ならばファミマやサークルKサンクスのコーヒーマシンにフラッペ用のミルク抽出口がありますので、そこでホットミルクを注いで溶かします。

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牛乳を注いで氷を崩していきます。

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できあがり!

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フラッペ用の太いストローだと簡単に氷が崩せるし、飲んでいてもフラッペがストローに詰まるということもありません。もらうのを忘れないでね。
今飲んでも十分美味しいんだけど、もっと暑い、真夏日なんかに飲んだらもっと美味しいだろうなと思いました。7月あたりにまた飲むぞ。


関連記事:ティラミス氷はアイスコーヒーのちょい足しと保冷を兼ねるすぐれもの - マリア様はお見通し

 

キャリーの自己陶酔ぶりがイタすぎるのに、SATC3はおそらく観に行ってしまうであろう自分が嫌だ

Sex and the Cityのドラマ、映画を見ていてしょっちゅう思ったことがあります。4人の主人公の中でも中心的な存在であるキャリーは友達想いの大人の女に見えますが、実はすごく自己陶酔していませんか?

 

このツイートをみて思い出したのがSex and the Cityのこのクリップ。
主人公のキャリーが、不倫相手の妻・ナターシャに謝罪するシーン。

自分本位な謝罪

キャリーを散々振り回した男、Mr.Bigは若くて美しく、ファッション業界でキャリアを積み重ねているナターシャと結婚しました。だけどその完璧な美女との結婚はうまくいっていないようでした。
「君のことばかり考えている」「会いたい」
お人形のように美しい妻を持ちながらキャリーのことを思うあまり、常軌を逸した行動に出るようになったBig。そしてキャリーとBigは情事を重ねるようになります。

「私ったらこんなところでなにやってるんだろう」
「不倫相手の自宅でこんなことして、まるで売春婦」
うだうだ言う割には情事を続ける気満々っぽいキャリー。ナターシャに申し訳ないと思いながらも、どこか優越感を楽しんでいたのでしょう。そんな二人の情事がナターシャに見つかってしまいました。Bigとキャリーが夫妻の自宅で情事を楽しんだ後、Bigは仕事に向かい、キャリーは彼の家に残り、シャワーを浴びてテイクアウトの残りを食べていた時にナターシャが帰ってくるのです。
彼女に見つかりそうになって逃げるキャリー。追いかけるナターシャ。そしてナターシャはキャリーを追いかけていて階段から落ちて、歯を折ってしまいました。
結局この修羅場でナターシャは心を傷つけられただけでなく、大量に出血するほどの怪我を負い、最悪の結末を迎えます。このことをどうしても直接謝りたかったキャリーは、知人を使ってナターシャがランチをする予定の場所をつきとめて、乗り込むのです。
キャリーは謝罪してすっきりしただろうけど、身勝手に謝られたナターシャの方はというと、「あなたは私の結婚をめちゃくちゃにしただけでなく、ランチも台無しにしたわ」と締めくくります。
許されたいとか、罪悪感から解放されたいとか、申し訳ないと思っている気持ちだけでも伝えたいとか、自分本位な謝罪ほど迷惑なものはありません。真夜中の御徒町さんのツイートにもあるように、思い出させることで傷つけてしまうこともあるから、一生悪者でいることが、最大の償いにだってなりえます。

ナターシャが歯を折るシーン。痛い。

 

 

40歳を過ぎて元彼とのキス一つで大騒ぎ

Sex and the City 2より

それから数年。キャリーはBigと結婚します。そしていつもの女友達四人で旅行に行った先のアブダビで、キャリーはなんと元彼エイダンと再会します。「積もる話もあるから」と二人でディナーの約束をし、胸の谷間も肩も露にし、とてもじゃないけど「元彼との肩の力の抜けたカジュアルなデート」のためのものとは思えない装いでエイダンに会いに行ったキャリーは、別れ際にキス。
キャリーは宿泊先に戻ってくると女友達にこう言いました。

「エイダンとキスしちゃった!(これから詳細を話すから)全員集合よ!サマンサー!サマンサー!」

たかだかキス一つに、自分の女友達がそこまで話を聞きたがると思えるキャリーのおめでたさがすごい。しかも40過ぎですよ?こういうのを見ているとお口直しにフランス映画を見て、そこに登場する大人の女の生き様でキャリーの自己陶酔ぶりを上書きしたくなります。

「愛している人に嘘なんてつけない」 正直にすべて話すことってそんなに素晴らしいことですか?

Big(夫)に国際電話でわざわざ「なぜ元カレとキスに至ったか」を詳しく説明するキャリー。

「友達はあなたにわざわざいうこともないって言ってたんだけど・・・」とか言っていますが、私が旦那なら「40過ぎにもなって女友達に『聞いて聞いて!』と心の揺れを細かく説明するような女と結婚した俺が馬鹿だった」と思って黙って電話を切ります。
「キスしてしまったことと、それを隠し通しながら結婚生活を送ることに対する罪悪感が私を苦しめる。だから正直に話そうと思う」
こういうことを言う人は、それを聞かされた側の心の痛みを想像できない人です。相手の心を痛めてもいいから、自分が罪悪感から解放されたい身勝手な人。

自分が描く理想の結婚生活に不要なものは排除し、夫は息が詰まる

Bigがベッドに横たわりTVを見てくつろいでいると、キャリーはこういいます。
「そのTVで見てもよいのはモノクロの番組だけのはずよ」
キャリーが描く理想的な結婚生活はとても明確でした。
自宅にいる時くらい好きな番組を見てくつろぎたいBigに対し、「たいした会話もしないでただ二人でベッドでTVを見ているような夫婦にはなりたくない!」というキャリー。
「ときめきを絶やさないために二人で努力すべきよ」
二人でどんなに努力しても、毎日顔を合わせていればときめきなんて他のものに変わっていきます。そもそもときめきは努力して発生させるものではなく、自然発生してこそときめきなのです。そういう現実から目をそらし、理想の夫婦像だけを追いかけるキャリー。
「結婚生活ってもっと安らぐものじゃなかっただろうか」と夫は息が詰まるはずです。

それにしても上の動画、ほんの数分しか登場しないペネロペ・クルスの存在感がすごいですね。
以上、キャリーの自己陶酔ぶりうざいなぁと思う点について書きましたが、それでもSATC3が出たら見に行ってしまう自分が嫌になります。