CHANEL 1957を使って少しずつわかってきたこと 

久しぶりにデパートに行ってフレグランスを購入しました。CHANELのレ ゼクスクルジフ(ドゥ シャネル)という高級ラインの1957という香りで、このコレクションはベル レスピロに続く2本目です。
当初は同シリーズのBOY、JERSEYのどちらかにしようと思って出向きました。どちらもとてもよい香りで本気で迷っていたところ、美容部員さんが「ベル・レスピロが好きな方なら絶対この香りも好きなはず!」と紹介してくれた香りの一つが1957でした。

トライした瞬間、とにかく「他人とかぶらない香り」としか言いようがなく、ふとアイリスとジャスミンの香りが鼻をかすめたような気がしました。男性に媚びたフローラルではなく、ややとんがったフローラル(表現できない)で高潔な感じがする・・・なんだろう、このフローラルをコントロールしているものの正体は・・・・なんとそれは、私が苦手なホワイトムスクでした。苦手なはずの香りがまったく気にならないというよりむしろいい香り!
自分ではわかりませんが、つけてから2時間くらい経ってからも香っているようで、同僚が「なんかいい匂いがする」とよく言います。
このシリーズはマドモアゼル シャネルの伝説を物語るフレグランス コレクションなのですが、この香りはシャネルにとって飛躍の年となった1957年から名づけられました。

1957年、アメリカ。 マドモアゼル シャネルは、珍しいファブリックをいち早く採用するクリエイションが評価され、世界的に著名な賞を受賞します。これまで見向きもされなかったファブリックが、彼女の手にかかると瞬く間に注目の的となりました。1957は、この時のイメージを彷彿とさせるフレグランスです。ホワイトムスクを基調としたフローラルノートの華やかさと、ウッディの力強さが重なった多面的で、光輝くようなフレグランス。


(CHANELの公式オンラインストアの製品情報を引用)


買うタイミングを間違えたかな・・・。私自身も何かを成し遂げたその時に、記念に購入すべき香りだったのかしらん。
1957に夢中になって1週間ほど毎日これだけを使っていたのですが、ふと同シリーズのベル・レスピロを久々に使ってみようという気になり、やや季節外れではありますが使ってみたところ、買ったばかりの頃よりももっとその良さを感じることができました。当時はわからなかった、気づかなかったノートを、1957という同じようにクオリティの高いものを使ったあとだからこそ発見することができたというか・・・。
「Aにはまった後、久々にBを嗅いだら変なにおいがした」とならないのは、やはりシャネルがこの世を去ってからもずっと守られ、磨かれ続けるブランドのプライドにしか生み出せないクオリティの良さとこだわり。
人間も同じですよね。魅力的な男性Aさんと出会い、恋に落ちる。それまでおつきあいしていたBさんと別れてAさんとつきあってみると、Aさんを知ったからこそ気づくことができたBさんの素晴らしさがある。どちらがより魅力的か、ということではなく、違う個性だから比べようがない良さ。

季節を問わず使える香りです。

Top notes: ホワイトムスク、アルデハイド、ベルガモット、ピンクペッパー、コリアンダー

Middle notes: ホワイトムスク、オレンジブロッサム、ジャスミン

Base notes: ホワイトムスク、ジャーマンアイリス、キャシュメラン、ハニー、ヴァニラ

(Chanel 1957 Chanel perfume - a fragrance for women and men 2019より引用)


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