新緑が美しい時期に似合う香り

すっかり暖かくなってきました。夫と二人暮らしだと買った野菜が使い切る前に傷んでしまうことも多々あり、サラダを買った方が経済的かなという季節があっという間にやってきそうな気配がします。そこで新緑の美しい季節を前にフレグランスを買いに行ってきました。

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CHANELのベル・レスピロです。ユニセックスの香りで夫婦で共用するため200ml(¥56,000)を購入しました。

フレグランスを買う際、筆者は@cosmeとアメリカのFragranticaというサイトを参考にします。そして今回は両サイトのレビューを読み虜になり、それでもやはり店頭で実際に香りを試してから買いたいと思ったためデパートで購入しましたが、CamelliaSinensisさん★キャプテンD★さんのレビューを読んでブラインドバイしてもよかったんじゃないかなと思うほどいい香りです。
CamelliaSinensisさんのレビューにBel Respiro=深呼吸という意味合い、と書かれているのですが、本当にそのとおりなのです。深呼吸したくなる香りで、頻繁にボトルを手に取りノズルに鼻を近づけて幸せに浸り、大きく深呼吸してしまいます。トップはグリーンですが、これはレビューから想像していた香りとは少し違いました。やはり購入前に実際に香りを試してみるというのは面白いですね。
お二人のレビューを読んで想像していたのは、花を活ける時に茎を切るあの瞬間に漂う渋いグリーンの香り(ゲランのナエマのトップのような感じ)で、そこからフローラルが顔を出し・・・というような。だけど実際に試してみると筆者の嗅覚には苦みのあるグリーンではなく、花束から香ってくるようなグリーンが感じられました。CHANELの公式オンラインショップの製品説明のアロマティックという表現がぴったりかな。

 

製品説明
マドモアゼル シャネルが好んだ土地のひとつに、パリ郊外のベル レスピロに別荘があります。そこで彼女は、春のそよ風が薫る中での昼寝を楽しみ、満開の花々で埋め尽くされた庭に囲まれながら、自然の美しさを享受して過ごしていました。ガルバナムとローズマリーのグリーンでアロマティックなノートがナチュラルな美しさを奏でる香り。

CHANEL公式オンラインショップより転載

そしてこの香りが似合う、楽しめる季節は短い。桜のはかなさよりも新緑の美しさを愛する人にはおすすめです。2年前にこんなツイートをしていたのですが、まさにこの時期にしか見ることができない緑色があって、ベル・レスピロの香りとぴったり。今から5月が楽しみです。

 ミドルノートのフローラルも素敵。蜜蜂が吸い寄せられるような甘いフローラルではなく、花瓶の水を吸いあげて優雅にたたずむ花々から漂う青々とした香り。グリーンのフレグランスは一歩間違えれば高価な芳香剤のようなひどく人工的な香りになってしまいますが、ベル・レスピロは違いました。レ ゼクスクルジフ ドゥ シャネルのシリーズを制覇したくなりました。美しい。さすがCHANEL。

以下 2022年8月17日追記

「シャネル―人生を語る (中公文庫)」を読み終えてからこの香りを使うと、感じ方がまったく違うというか、ベル・レスピロと名付けられた背景を知ることでより深く香りを楽しめるようになりました。
ベル・レスピロはシャネルが最愛の恋人、アーサー・カペル(通称"BOY")を交通事故で失った後、その悲しみを癒すために過ごしたといわれる別荘の名前。そのカペルがどれほどシャネルの人生に影響を及ぼす存在で、どれほど魅力的な男性だったのかということに触れたことで、YouTubeや@Cosmeでレビューを見て「このグリーンの香りがほしい」と買いに行った直後よりも、香りの奥行を感じられるようになった気がするのです。

 

シャネル―人生を語る (中公文庫) | ポール モラン, Morand,Paul, 登世子, 山田 |本 | 通販 | Amazon