マリア様はお見通し

普段は何も見えていないふりをしながら、善人面して静かに暮らしています

Kindleを買って生活が潤った


Kindleを買ったのは2019年の秋。充電器、事故保証プラン、保護フィルムもあわせるとしめて¥28,480でしたが、すごく良い買い物でした。Amazonの高笑いが聞こえてきそうなほど「これは本当によくできている・・・Amazonぼろ儲けだろうな」とは思いますが、それすら納得してしまうほどいいことづくめ。

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Kindleを買って生活が潤ったというと「お金でも儲けたの?」と思われてしまいそうですが、残念ながらそっちじゃないんですよね。

  • 隙間時間の質が上がる
  • 居住空間がすっきりする

ゆえに心や生活に潤いが生まれるのです。

購入したきっかけ

同僚が言った「Kindleだと子供を寝かしつけながら読書できる」というひとことがきっかけでした。そうか。Kindleなら消灯した部屋でも読書が可能だわ♪と。それからしばらく考えたのち、今後5年はマンション暮らしだろうから、極力持ち物を少なくしておいた方がよいということもあり思い切ってKindle Paperwhite 防水機能搭載 wifi 8GB ブラック 電子書籍リーダーを購入しました。

細切れの時間を使って読書、勉強、ボキャビルができる。なのに荷物は少なくて済む!

駅で電車を待っている時。病院で診察の順番を待っている時。そんな風に日常生活にはちょっとした待ち時間が生まれることがたくさんあります。そんな時、携帯電話からツイッターを閲覧しながら笑いをこらえるのもまた楽しいものですが、こういう細切れの時間を活用しやすくなるのもKindleの素晴らしいところ。
どっぷりその世界に浸って読みたくなる小説もあれば、暇つぶしに読むのに最適な痛快エッセイもあります。そして家にいると読む気になれないような「とりあえず1回読み通さなくちゃ・・・」という実用書。こういうエッセイや実用書はまさにこの細切れの時間で読むのに最適。「せっかくできた暇な時間。どっちを読もうかな」と選べる便利さを知ってしまうと、もう紙の本を何冊も持ち歩くような生活には戻れません。ブックマーク/ハイライト/単語帳機能も使いこなして勉強や仕事の効率アップも実現します。

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Kindleがバッグの中にあるということは、セラピストと本棚を両方同時に持ち歩いているようなもの

前節の続きになりますが、その時の気分にあった書籍を選んで読める便利さを手に入れつつ荷物はコンパクトなままということが、こんなに素晴らしいことだとは思いませんでした。
もう寝なくちゃいけないのにページをめくる手がとまらないような、眠る間も惜しんで没頭してしまう作品は素晴らしい。だけど常にそれを読みたいとは思わない。落ち込むようなこと、はらわたが煮えくり返るようなことがあって気分転換したい時には、何かもっと別のものが読みたくなることもある。その時に色々な選択肢が詰まったKindleは本当にありがたい。開くとそこに広がる世界の大きさと深さには、使い慣れた今でも感動します。

 

怪談を読むなら断然Kindleがいい

消灯したリビングでキャンドルを灯し、茶屋のチェリーボンボンをつまみながら読む怪談。たまりません。またベッドの中で読む時は、すぐ隣で寝息を立てる夫がいるのにまるで自分だけが違う世界にいるような錯覚に陥ります。
筆者が気に入ったのは三木大雲住職の怪談和尚の京都怪奇譚。ぞわっとくる怪談ではなく、この世を去りたくても去れない悲しい魂のお話を集めたような怪談。その魂が今は穏やかに眠っていることを祈りながら、暗い部屋で静かにシリーズ全三冊をあっという間に読んでしまいました。幼い頃から自分の身の回りに起こる不可思議な現象に対する恐怖心が小さくなりましたね。いまだに気味が悪いとは思いますが、コロナウイルスの感染の脅威がなくなったらすぐに帰省して、そういう魂と対峙してみたいと思います。

不可思議な現象について書いた過去記事


モノトーンの世界で十分(いまのところは)

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Kindleを購入するにあたり迷ったのが、Kindleの読書専用タブレット=白黒にするか、あるいはFireといったカラーのタブレットにするかということ。Fireだったら活字だけではなく画像も楽しめるし、iPad Airを買ってKindleをダウンロードするのもいい。だけど結局自分は今までの書籍の購入履歴のほとんどが小説やエッセイなので、モノトーンの世界を選びました。購入して一年半が経ちますが、その判断は正しかったです。カラーのものも楽しめるタブレットにすればよかったな、と思ったことはありません。

  

まとめ

コロナウイルスに感染しないよう、あちこち気軽に出かけることを自粛している生活の中だと特にKindleのありがたみを実感します。

 

Kindle Paperwhite 防水機能搭載 wifi 8GB ブラック 電子書籍リーダー

グリーン車の車窓から母は何を見た


 

組織の理不尽な部分や人間関係に対する疲れみたいなものが蓄積してきたのは、社会人になってから数年経った頃。振り返ってみると、社会人1年目の右も左もわからぬ頃は気楽なものだったな、などと思いながら、帰省の際にグリーン車に乗ってみたもその頃でした。とにかく疲れていて、少しでも優雅な気分になりたいと思ったことがきっかけでしたが、それ以来ずっと帰省に限ってはグリーン車に乗るようになりました。そのくらい気に入ったのです。静かで広々とした車内から見る風景。旅のお供に持ってきていた小説は結局一度も開くことがありませんでした。ささくれだった心に染み込むささやかな贅沢こそが、グリーン車での旅が与えてくれたものでした。
この贅沢は、特に誰にも話したことはありませんでしたが、最後に帰省した2020年の年明けに両親と話していたら、その流れの中でふとしたことがきっかけで知られてしまいました。
「高くてもいいの。あの幸せな時間を買えるなら惜しくない」
すると母が懐かしそうにこういうのです。

「あなたが中学校を卒業する年の冬、二人で関西に旅行したでしょ?あの時乗った特急は、実はグリーン車だったんだ。あなたには違いがわからなかったかなぁ」

旅行したことはよく覚えています。真冬の荒れた日本海沿いを特急で4時間くらい走ったでしょうか。そして15歳だった自分は「旅行の時くらい明るい太平洋側を走りたかったな・・・」と舌打ちしたい気分だったことを思い出しましたが、グリーン車の旅の心地よさなど知る由もありませんでした。当時の私には癒される必要などなく、時間の価値もわからなかったのですから。

N700 Shinkansen Green Car


母から二人で一緒に乗ったのがグリーン車だったという話を聞いたことで、しばらく私は母の人生について考えることになりました。母娘で乗ったあの特急が我が家の最寄り駅を出発する時に感じたであろう母の高揚感。「あの家から離れられる」それだけでよかったんじゃないかな、なんて。閉鎖的な農村に嫁いだ頃、母はまだ若かった。愛し合っていればなんでも乗り越えられると思っていたのではないだろうか・・・だけどいざ結婚してみると、豪農になり損ねた見栄っ張りな家の嫁の生活は、思い描いていたものとは随分違ったはず。母娘二人旅、行先なんてどこでもよかったのではないか。あの家の嫁という立場から解放されるのであれば、どこでもよかったのか。
金沢に到着した時に母が駅弁を買ったことを思い出しました。駅弁という気分ではなく、温かい食事がしたいと思った私の横で嬉しそうに美しい駅弁を眺めて食べる母。そうやってどんどん家から遠ざかることでどれほど母が心の平和を得ていたか、当時の私には想像もつかなかったけど、自分がグリーン車に乗って幸せな時間に浸るという経験をしてみると、あの束の間の幸せがどれほど母にとって価値あるものだったのかわかるようになりました。そしてまたいつかその特急に乗って、母と日本海を眺めながら旅に出たいと思ったものの、その特急はもう廃止されてしまいました。
でももうよいのです。母が数年前こういいました。「以前はね、こうしてあなたに会いに来て刺激や娯楽の多い都会で遊んだ後に田舎に帰る時、憂鬱だったの。でももうそんな風に感じることもなくなった」
義理の両親が亡くなり、長男の嫁としての務めがようやく終わったのです。 
私達三人の子育て、そして義理の両親の介護、お疲れさまでした。コロナウイルスの感染拡大の恐れがなくなった頃、また一緒にグリーン車に乗って旅に出ましょう。

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極寒のノルウェーを舞台にした心温まる映画「キッチンストーリー」

北欧に行ったことがない私は、行ったことがないからこそ幻想を抱いています。

長く厳しい冬を少しでも暖かく演出するために、キャンドルや間接照明が充実しているのではないか、とか、素朴でありながらスカンジナビア半島の豊かな自然を思わせる優しく深い色使いを基調とした雑貨やインテリアが多いのではないか、など。
その幻想はノルウェー映画「キッチンストーリー」を見て以来どんどん膨らみ続けています。

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キッチンストーリーのあらすじ

1950年、スウェーデンの家庭研究所では、ノルウェーの独身男性の台所での行動パターンの調査を行うことになった。調査員のフォルケは、老年の独身男性イザック宅へ。調査対象とは決して話をしてはいけないという規則だったが、ふたりいつしか話をするようになり、ゆっくりと交流を温めていく

(Amazonから引用)

要するにどこにでもいそうな田舎のおじさん宅を訪れた、これまたおじさん調査員との友情のお話ですから、ええ体をしたにいちゃんもねえちゃんも出てこない地味な映画です。だけど惹きつけられます。おそらくこれもご縁なのでしょうか。じんわり芯から温まる映画に巡り合えたと思える作品です。極寒のノルウェーを舞台にゆったりと流れるストーリーは、老年男性同士の友情を中心に進んでいきます。

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老年の男性が一人でひっそりと暮らす小さな家。

キッチンの壁や小物の色合いが素敵でしょう。同じ北欧のアイスランドもこんな感じなんじゃないかなぁと想像しました。

その日最後の食事を終えて自室に戻る時、調査員フォルケがキッチンにまだいるのに平気で電気を消すイザック。

フォルケはただ自分の仕事をしているだけであって、彼にに罪はないと頭ではわかっていても、やはり最初のうちは調査されることをイザックは疎ましく感じていたことでしょう。
だけど少しずつお互いに打ち解けて「いいやつじゃないか」と自然と歩み寄るようになります。ただしこれはフォルケの仕事上好ましくはありませんでした。なぜなら調査対象者と調査員は決して話をしてはいけないという規則だからです。

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お互いに知り合うまでは、毎日を淡々と過ごしていたであろうフォルケとイザック。仲良くなってからは、いつもとたいして変わらぬ食事やコーヒーも楽しさ2倍。
話題を頑張って探さなくても、話が尽きない。静かで、同じ周波数にいる者同士でのみ交わせる会話にしか漂わない心地よさが感じられます。互いを思いやる姿もちっとも押し付けがましくなくていい。

 

きちんとドレスアップしてイザックのお誕生日を祝う二人。微笑ましい。

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どこかへ出かけて祝うわけでもなく、イザックの質素な住まいでお祝いしましたが、ドレスアップしたことで、フォルケにとってイザックの誕生日がいかに特別な日かがわかりますね。

(四枚目の画像は Movies at HARO Online - Kitchen Storiesからお借りしました)


今の季節に見るよりも、寒くなってから見た方が心に染み入るストーリーです。静かだけど響く。モテとか愛されとか、そういう打算だらけの世の中になってしまったからこそ、こういう映画が染み入ります。

Amazon.co.jp | キッチン・ストーリー [レンタル落ち] [DVD] DVD・ブルーレイ - ヨアキム・カルメイヤー, トーマス・ノールストローム, レイネ・ブリノルフソ, ビョルン・フロベリー, ベント・ハーメル


◆ノルウェー関連記事:(外部に飛びます)

ノルウェー日記「北欧に移住しました!」 – 北欧、暮らしの道具店

トークショーの男性司会者が絶賛 ボリウッド美女ご愛用のフレグランス

 

アメリカの人気トークショーの一つのホストであるJimmy Kimmel(ジミー・キンメル)がゲストにボリウッド美女、Priyanka Chopra(プリヤンカ・チョプラ)を迎えた時にこういいました。
"You smell just as good as you look!"
意訳すると「君の美しさと同じくらいいい香りがする!」

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このエキゾチックな美女が使っているフレグランスが気になり、検索してみました。するとわりとあっさり見つかりました。プリヤンカさんが愛用しているのは1911年創業イタリアのTRUSSARDIというブランドの、DONNAという香り。

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シンプルなデザイン。リカーを入れて持ち歩くあのヒップフラスクのように薄く、ずしりとしたボトル・・・。少し拍子抜けしました。官能的な要素一切なし。では問題の香りは?!プリヤンカさんの美しさとの相乗効果が素晴らしいこの香り、やはりオリエンタルなのでしょうか。
しゅっとひとふきしてみると、正直な感想としては普段筆者が愛用しているものに比べるとややケミカルな印象を受けました(香水は基本的に皆ケミカルですけどね)。そして次に感じたのが「何なの・・・この合コンでバッティング率の高そうな香りは・・・・」というもの。クリーミーな甘さが鼻をつく・・・。
と・こ・ろ・が!肌になじんでくるとビターなレモンやフレッシュなゆずがこの甘さの中から顔をのぞかせて上品且つ華やかな香りに移り変わるのです。そして忘れたころにフローラルとサンダルウッドが鼻をかすめ、とっくに消えたはずのヴァニラが名残惜しそうに語りかけてくるような香り方をして、プリヤンカさんのような美女もこれにやられたのか・・・などと妄想を楽しんでしまいました。彼女のような美女がつけていたらもう男性達は抗えないことでしょう。この芳香なパルファンにすっかり魅せられて、家にいる時もちょくちょくつけていたらあっという間に減ったようですが、ボトル自体が重いうえ中身が見えないため残量は確認できません(苦笑)。

TRUSSARDI トラサルディ ドンナ EDP・SP 50ml


同ブランドから昨年発売されたPink Marinaにも興味津々ですが、まだ日本で手に入らないのが残念!
DONNAに興味を持たれた方で英語がわかる方は以下のページが参考になります。

www.fragrantica.com

甘酸っぱいだけじゃない オリエンタルな魅力のあるパルファン

2021年春の香り。全く違うタイプの2本を選びました。一本目は前回の記事でご紹介した英国王室御用達PENHALIGON'S(ペンハリガン)のBLASTED BLOOM(ブラステッド・ブルーム)。寒く厳しい冬から、陽ざしが創造物を優しく照らす春へと季節が移ろう頃につけていたい香りです。
今日は2本目のGuerlainのMon Guerlain (モン ゲラン)シリーズから生まれたSparkling Bouquet(スパークリングブーケ)をご紹介します。今年誕生したこの香りは定番商品になるといいなぁと思う香りです。多分定番だとは思うのですが。

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この記事を書くにあたり、モン ゲランのオリジナルとスパークリングブーケをかわるがわる、何度もくんくんと嗅いでいます。画像の左側、キャップの根本がゴールドの方がオリジナルですが、何度嗅いでもエキゾチックで、底の部分をほろ苦さがゆったりと流れるような独特の甘さにうっとりとしてしまいます。続きましてキャップの根本がシルバーのスパークリングブーケ。

オリエンタルの魅力は残しつつ、甘酸っぱくて清涼感がある。だからかなぁ、筆者が自分には若いと感じたのは。花々と果実の瑞々しさが煌めき、時間が経つとラベンダー、バニラ、サンダルウッドの層に至り、ああ、やっぱりモンゲランシリーズだ、と納得する。
初夏まで使えそうで、且つオフィスにもつけていける香り。オリジナルはオフィスにつけていくには濃厚でミステリアスすぎますから。


関連記事 (モン ゲランのオリジナルについて書いた記事です)

cantfoolme.hatenablog.com