久々に面白いと思った美女論 

若い頃よく読んでいた齋藤薫さんの著書にモチベーションをもらうには、自分は少々歳をとりすぎてしまったと気づいてしまったわけですが(その時に書いた記事)、懲りずに美女論の本に手を出しました。

最後まで読んでも美女の正体はわかりませんでしたが、「美女のグラデーション」というカテゴライズのしかたはすごくわかりやすかったです。同じようなことが他の美女論

でも語られてきたためそれらと被る部分も多いけど、本書はわかりやすかった。
例えば「中の上」にカテゴライズされる女性の特徴の一つとして、自分を決して中の下だとは思わないというのがあって、ふきだしました。
著者であるフォトグラファーの下村一喜氏が一緒に仕事をして美しい!と思った芸能人のお話も結構書かれているので、ミーハーな人におすすめです。例をあげると、浜崎あゆみさんの勘の良さというか、頭の良さについて触れられていました。フォトグラファーが「こういう風にしたい」というものを感じ取ることができる頭の良さです。
それから最後の「美女を学ぶ 映画リスト」もよかったです。特に邦画は日本文化や日本人女性特有の美しさって何だろうと改めて考えるきっかけになりそうです。ここでざっと邦画だけ紹介しましょう。

1.細雪 (1983)

2.はなれ瞽女おりん (1977)

3.心中天網島 (1969)

4.疑惑 (1982)

5.吉原炎上 (1987)見てみたい

番外編 私のおすすめ

私のおすすめは、「白い巨塔」のTV版!(1965年 主演:田宮二郎)

太地喜和子さんが演じる愛人がすごくてぞくっとするんですよ。「愛人にしたい女 No.1」として名高い橋本マナミさんが子供に見えます。

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太地さんが今も生きていらしたら、女子力という言葉を鼻で笑い飛ばされたことでしょう。女がやれダイエットだの美肌だの言って女磨きをしても、「男が惹かれずにはいられない女」とはどこかベクトルが違う方に向いている気がしてならないのです。

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