狂人から素質という芽を摘み取っても、種までは取り除けない


シリアが今どんな状況になっているのかわかっていて、ISの戦士として戦うために自分の国を離れる少女達が時々ニュースになります。

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シリアに行くのにこの持ち物ですよ。友達の家に泊まるような感覚。私はこの手のニュースを見ていていつも感じることなのですが、こういう子達のやばさ、愚かさは若さから来るものとは違うような気がするのです。
若気の至りでは済まされない。きっと年をとっても同じようなことを繰り返すのだろうなと思わせる何かがあるのです。あなたの周りにも「この人には何を言っても無駄だ」「頭がおかしいのではないか」と思う人はいませんか?
そういう人達がシリアに向けて旅立つのを引き止めることができたとしても、芽を摘み取っただけで、彼女達が持つ「危ない人」「救いようのない馬鹿」のまでは取り除くことができないのです。
もし引き止めることができたとしても、きっと彼女達はまた、IS以外にも他のものにおかしな幻想を抱いて、同じようなことを繰り返すでしょう。
ですから国としては危険分子が自ら出て行ってくれた=厄介払いができてよかったね、とほっと一息茶でも飲んでいていいんじゃないかなって思います。だけどこういう変な人は今後どんどん増えてくるから、2,3人いなくなったところで社会としてはたいして変わらないのでしょうね。

謎の使命感と正義感。傾倒するものはイスラム教じゃなくても構わない

こういう行動に出る女の子達の共通点として謎の使命感と正義感を持っているということです。
From Paris with Love という映画を見た時、イスラム教徒として生まれ育ったわけではない一人の女性が、なぜ「生きる意義をやっと見つけた」みたいなことを言って自爆テロ犯になるほどイスラムに傾倒したのか、不思議に思いながら映画を見続けたのですが、結局この女性のような人達ってイスラム教じゃなくてもいいんですよ。「生きる意義」は何でもいいのです。
だからISの支配地域に飛び立って行くのを途中で止めることができたとしても、将来的にまたきっと他の物をみつけて傾倒・妄信していきますよ。先天的に私達が理解できない何かを持っている人達なのです。その「何か」は闇かもしれないし、ただ狂っているだけなのかもしれないし・・・。狂人の芽を摘み取れたと思っても、種までは取り除けないのです。

パリより愛をこめて(字幕版)

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  • アクション/アドベンチャー
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 ジョナサン・リース・マイヤーズの美しさを、ジョン・トラボルタのキレっぷりが完全に喰った感がありますね。

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