危ない男性がつけたらどうなることやら ペンハリガン ”ラケット” EDP


英国のフレグランスメゾン、ペンハリガンから数量限定で発売されているラケット オードパルファム。肌に吹きかけた瞬間、「もう1本買おうかな」と思ったほど、レモンの弾けるような香りに魅了されたのもほんの一瞬で、わりと早くその姿を現したラストノートが鼻をくすぐった瞬間、やっぱり1本でよいと思いました。なぜならその香りがあまりにも素敵で、その香りをまとってほしい紳士、淑女の人物像やライフスタイルが筆者の頭の中で膨らみ始め、その人物像と自分があまりにもかけはなれているため「ラケット」が来年同じように数量限定発売されても買わないだろうなとすら思うほど!

 

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同ブランドの代理店のラトリエデパルファンの公式オンラインストアを見てみると、女性、男性どちら向けなのかは明記されていませんが、これはユニセックスな香りです。だけど公式オンラインストアのラケットの商品紹介ページからイメージされるような爽やかな香りだけで終わると思ったら、とんでもない。香調:シトラス、に騙されてはいけません。

トップノート:レモンエッセンス、パラディソーネ

ミドルノート:ガイヤックウッドエッセンス

ラストノート:アンブロックス、リンバノール、ウッドレザー

(調香師はファブリス・ペルグラン)

ウッドレザーを強調したのは、このノートがふわっと漂った瞬間、ラケットという香りのすごさに圧倒されたからです。そして私は「この香りにふさわしい人」の人物像について考え始めました。

テニスやゴルフを嗜む富裕層の紳士なんだけど、港区在住ではなく杉並区に住んでいてほしい。そして何よりも紳士として育てられた男性であってほしい。身分証明書の提示を求められた際に、わざわざ小型船舶操縦士の免許を出すタイプの男を鼻で笑いたいのを抑制できる人。テニスを楽しんで一汗かいた後にこの香りをまとい、向かうのは自宅かそれとも・・・・。かつてブームになったちょい悪オヤジみたいにギラついていない、どこをどう切り取っても断面が紳士みたいな男性にちらつく影のようなものとの相乗効果も素晴らしいでしょうね。

この香りが似合いそうな年齢は男女ともに30代後半以上で、歳相応にちゃんと成熟している人の汗のひいた肌から匂いたつビターなレモン、ガイヤックウッド・・・そしてレザーが香る瞬間、これは酸いも甘いも知っている大人に似合う香りだと感じました。トップからの移り変わりがとてもすっきりとしていて、とにかく洗練されています。
残暑厳しい8月下旬に購入し、もう半分くらい使ってしまいました。私にはもったいない香りだけど、それでも使わずにはいられなかった。ペンハリガンをますます好きになりました。

PENHALIGON'S(ペンハリガン)|【数量限定】ラケット オードパルファム|香水・フレグランス|ラトリエ デ パルファム 公式オンラインストア


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