ミスター四回転のカート・ブラウニング氏が語る羽生結弦選手のジャンプのすごさ

フィギュアスケートファンの間ではもうおなじみの、カナダのTV局CBCでコメントしているカート・ブラウニング氏にとって、喋ることは天職なのではないでしょうか。

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ルールの説明や要素の難易度(目の前のスケーターがやっていることがどれほどすごいことなのかということ)を、フィギュアスケートをやったことがない人間にもわかりやすくユーモアを交えて伝えてくれます。
そして解説の内容はスケーターとフィギュアスケートというスポーツへの愛と敬意が感じられます。

 フジテレビのポエム、塩原恒夫氏も色々な意味ですごいけど、ブラウニング氏のポエムは本当に美しいと思う。以下は2014年のグランプリファイナルでの羽生結弦選手のFSに対する解説より引用。

Jumps like that......possibly....are....dropped from heaven, and he was just the right guy to catch it.
「あのようなジャンプ(を飛ぶ力)は・・・おそらく・・・天国から降ってきたもので、彼はまさにそれを受け取るべき者だった」

そしてブラウニング氏とともに解説しているブレンダさんという女性解説者は「彼はまるで完璧にデザインされたフィギュアスケーティングマシン。こんな風に与えられるべくして才能を与えられた人を私は見たことがない」と絶賛しています。
その喋ることが天職とも思われるブラウニング氏すら「どう説明したらよいのか・・・・」と言っているのが(もう本当に言葉に困っているようで途中で笑ってるw)羽生選手の四回転のすごさなのです。

「四回転の軌道を空中に向かって完璧に保ち、適切な飛距離を出すために適切な高さで飛び、そして流れ(の延長線上)に降りてくる。そして流れが全く失われていない。そして驚かずにはいられないのは、飛ぶ瞬間も、そして着氷の瞬間も、彼の上半身には力みがないということだ」

世界で初めて試合で四回転ジャンプを成功させたミスター四回転でもあるブラウニング氏が、どの言葉を使って称賛したらよいのかわからないほどなんですよ。またこんなこともおっしゃっています。

「オリンピック、世界選手権の勝者が引退せず、こうして残って戦ってくれている。苦しいシーズンをね。(この後の部分がよく聞き取れませんでした)・・・。ありがとう!(中略)今日はオペラ座の怪人をもう一度聴いていもいい気分だよ(笑)」


よく考えたらすごいことですよね。オリンピックと世界選手権の両方のタイトルを勝ち取ったら、もう燃え尽きていてもおかしくない。エネルギーのタンクは空っぽのはずです。なのにこうして次のシーズンも戦っているなんて・・・。

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ところであまりにも多くの選手が使うため、使い古された感のあるオペラ座の怪人は、ブラウニング氏もやっぱり聴き飽きてるんですね。
確か真央ちゃんが仮面舞踏会をFSに使った時は、あのワルツのリズムに対して、相方のトレイシー・ウィルソンさんの誘導尋問の末、ブラウニングさんが言いにくそうに「くどい」って言っていたのを思い出しました。確かにあの曲はショートに使うくらいがちょうどよいでしょう。

★塩原さんの塩ポエムを1000詩集めるスレ★ (笑)


では最後にブラウニング氏の動画をご覧ください。一蹴りでこんなにしゅぅっと滑られるものなのか!

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