ファン失格ですかね。
今季の浅田真央選手のプログラムの振り付けは、なんとSP/FS/EX全てロリ・ニコル氏であることを知りませんでした!!!!!いえぇぇぇぇーーーーーーい!!!!
いや、タラソワさんも好きでしたよ。ただしショートとEXの場合。
タラソワさん振り付けによる素晴らしいショート/EXプログラム
- 2008/2009の「ラベンダーの咲く庭で」のサントラから「ヴァイオリンと管弦楽のためのファンタジー」
(CBC放送分。カート・ブラウニング氏とトレーシー・ウィルソン氏の解説です。ブラウニング氏の解説は相変わらず愛に満ちていて、素人にもわかりやすい) - タンゴの"Por Una Cabeza" これ大好きです。今でも時々見ますが、飽きません。
エレガントで洗練されていて・・・ドレスも素敵。浅田選手の滑ったプログラムの中で一番好きです。タラソワさんの愛を感じるプログラムでもありました。
トレイシー姐さんもこのプログラムの終わりが待ちきれずに「あの重々しくてドラマチックな仮面舞踏会では見られなかった、Maoのライトでチャーミングな面、そして大会期間中には見られなかった笑顔がやっと見れたわ!!!!」と声をあげたほど。
その解説を含む動画はこちらからご覧いただけます -
Mao Asada - 2009 4CC Figure Skating Gala (CBC) - YouTube
ファンの投票による「最も滑って欲しい過去のプログラム」でも1位に輝いて、札幌でジェフ(リー・バトル)と滑ったことを知りませんでした・・・。
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タラソワさんが振付けたFS
タラソワさんが振付けるSP/EXは素敵なのに、FSになるとどうもたらぁ~っとしてしまう気が、プレ・バンクーバー五輪シーズンからしていました。ユーロスポーツ英国版の放送で女性解説者がこうコメントしていたのを、今でもよく覚えています。どのプログラムかは定かではないのですが
"Jump, past, jump, past, jump, past....."
「飛んで、終わって(また次へ)、飛んで、終わって・・・・」
要するにすかすかということ。そしてようやく最大の見せ場であるストレートラインステップシークエンスに入ったところで「こういうこともできるのに、なぜもっと見せないのかしら」とその解説者は言いました。
多分最後のステップシークエンスを見せ場にした理由から、体力配分の関係でどうしてもそうなってしまうのではないかと思いました。だから前半~中盤にかけて、飛んで、滑って、飛んで、滑って~と単調になりがちなんじゃないかな。
浅田真央選手を象徴するようなプログラムが見たい
今季タラソワ氏に振り付けをまったく依頼しなかったのは、別離というわけではないと思うのですが、ロリ路線回帰ということは、浅田選手のほうでも「自分に合っているプログラム」を模索する上で進むべき道が見えたのでしょうか。
今までタラソワさんに依頼していた時は、一緒に作り上げていく上でのやりとりがロシア語→英語→日本語だったから、プログラムの細かい部分の表現のしかたなどが伝わりにくかったと思うんですよ。それでもあそこまで滑りきっていた浅田選手は本当にすごい。
そして浅田選手は象徴といえるプログラムに出会っていないと思います。キム・ヨナ選手にとっての「死の舞踏」のようなプログラム。
ロリが振付けた「くるみ割り人形」がもしかしたらそれなのかなと思ったこともありますが、大人の女性に成長した浅田選手が演じるプログラムの中で「これぞ浅田真央」というものにはまだ出会えてないと思います。
アメリカの毒舌解説者Dick Button氏に「彼女は氷に優しいね」と言わしめた優雅な滑りを可能にしているのは、トレイシー姐さんいわく「Maoの柔らかい膝」だそう。氷に優しい優雅な滑りでうっとりさせてくれるようなプログラム、今季に、今後に期待。