マリア様はお見通し

普段は何も見えていないふりをしながら、善人面して静かに暮らしています

サバランは子供に媚びない

茶屋のサバランは母と叔母のために帰省時に必ず買って帰ります。

今日買いに行ったら夏のサバランが終わっていました・・・。私自身オレンジのサバランが食べたかったし、母や叔母達にも食べさせたかった。

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地味な外見

今でこそ「サバランのルックスはそそるぜ!」と思っていますが、幼い頃はあまり美味しそうだとは思いませんでした。むしろ地味だなと思っていました。
私は裏日本の暗い田舎町で生まれ育ちました。娯楽もなければ美味しいベーカリーやレストランもあまりないその町から、さらに小さな町にある母の実家に行く途中に、必ず母はお土産のケーキを買うのです。私達きょうだいと同い年くらいのいとこ達、そしてその親達(母の姉妹達)、祖父母の分。
母の実家に集まる予定になっている人数+3,4個のケーキが入った箱の中で、サバランはとても地味な存在でした。花束でいえばボリュームを増やすのに使われるかすみ草みたいな感じ。だけど母がサバランを買わなかったことはありませんでした。「洋酒がしみ込んでいて美味しいんだよ」と、私が理解していようがいまいが関係ないといった感じで、母はよく私にそう言ったものです。

大人になってわかった サバランは子供に好かれようなどとは思っていない

そもそもお酒を使っているので、子供には食べさせられないものですが、それでも母達が食べているのをちょっとだけもらって(今思えばこの「ちょっとちょうだい」は母にとって本当にうざいものだったと思う。ただでさえちょっとしかない大人の贅沢なのにね)食べてみた時、うえぇぇぇぇぇ~っ!と思いましたよ。

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(茶屋の秋のサバランが登場。栗のサバランです)

「見た目も地味だし味も美味しくないしなんだよこれ」と思いました。だけどサバランは子供に媚びる必要がないのです。大人になってみて、こんなに美味しい焼き菓子ないよなぁと思います。お気に入りの深煎りのコーヒーを淹れて、サバランをいただきながら5時に夢中!の動画を見る。至福のひと時です。

 

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