眠らない街の便利さの中で暮らしていると、体内時計が狂ってくる


雪が積もった、しんと静まり返った夜という表現の「しん」っていう感じをここ数年感じていないなぁと、海外に暮らす友人がフェイスブックに投稿した自宅の画像を見て感じました。

http://www.flickr.com/photos/35763996@N00/5256360172

photo by wjklos(友人が暮らす地域とは関係ありません)

友人が暮らす地域は既に積雪があり、その中にぽつんと建っている、友人の平屋の家。すごく幻想的だったんですよ。そこだけ北欧っていう感じですね。ENYAのPaint the skyをかけたくなる感じ。

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車がないと生活できないことは一目瞭然でしたが、それでも友人は「子供のためにも静かな場所で暮らしたかった」と言っていました。
その友人と私は、二人とも横浜で暮らしていた時期がだぶっており、二人で一緒に飲み明かすこともありました。横浜と言えば大都市ですから、便利で、そして眠らぬ街なのです。
またデートに行こうと思えばみなとみらいや山手、中華街、山下公園など行く場所には困らない街でもありました。だけど今彼女が暮らす場所は、人間、植物、動物みんなが眠ってしまう時間がちゃんと存在します。
対する私が暮らす場所は、周囲にコンビニ、ファミレスがあり、窓の外を見れば自分達が暮らしているマンションと似たようなマンションが乱立し、午前2時を過ぎても明かりのついている部屋の数を数えては「まだ起きている人達は何をやっているのかな」と変な一体感を覚えたりしているわけです。だから脳が休まらないというか、体内時計が狂ってくるのです。

http://www.flickr.com/photos/24808079@N00/4967651496

photo by davidrush

この友人と私は同郷ですから、雪国のあの「しん」とした夜を知っています。
空気の流れる音が聞こえてきそうな、あの静かで寒い夜の寂しさや美しさ。

便利なエリアは本当に助かっているんだけど(家賃高いよな・・・)、街全体が「寝静まる」という状態が恋しい今日この頃です。

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