新潟県と山形県との県境付近に広がる笹川流れという風光明媚な海岸は、浜茶屋(新潟県では「海の家」ではなく、こう呼ばれていたそうです)がないせいか、オンシーズンで混雑していてもどこかこう喧騒から離れた、落ち着いた雰囲気が漂っています。
画像引用元:新潟県公式ウェブサイト
昔は日中ここで泳いだ後、瀬波温泉に寄って湯に浸かりながら日本海に夕日が沈んでいく様子を眺め、体を休めてから家路につくというやや慌しい日帰りばかりでしたが、潮鳴亭(しおなりてい)の話を聞いてからはのんびりと一泊して日本海を楽しむようになりました。
今日ご紹介する宿はこんな方におすすめです
- 海の幸が好きで、しかも大食いだ。
- 夕日が日本海の地平線に沈んでいく様子をぼうっと眺めてみたい。
- 精神的に安定している。
上の広告の画像からもおわかりいただけるように、施設は簡素なのですが、シンプルで温かいおもてなし(マニュアルで縛られていない感じ)と、眼前で日本海上空が真っ赤に染まって行くグラデーションの美しさを堪能できて、そして・・・・これでもか!と提供される日本海の海の幸がすごい。
ぷるっぷるの岩牡蠣
大昔にアメブロで書いたことがあるように、私は牡蠣は百発百中あたってしまうので、こちらで出していただく岩牡蠣もあきらめたのですが、その他の 魚介類は美味しくいただきました。
美しくて寂しい夕日
それではなぜこの宿は精神的に安定していない方にはおすすめできないかというと、この宿に限ったことではないのですが、日本海の日没はとても美しいけれど、こう、見る人によってはすごく寂しくなると思うんですよ。
自分はこの世の果てにいるんじゃないかと思ってしまうというのでしょうか。一瞬飲み込まれそうになる寂寥感があるのです。日本海側が裏日本と呼ばれる所以はこれなのかなぁと、ふと感じたことがあります。
輝きの海という映画でコーンウォール地方の海を見た時、不思議と日本海に対する印象とおなじものを感じてしまいました。あちらは北大西洋なのに。
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