腐りかけのメロンは銀座では売れないのか



銀座の老舗高級クラブのママ、髙木久子氏(チャコママ)はマスコミにもかなり露出のある有名人。そのママのインタビューを読んで、やはり銀座というのは厳しい世界なのだと思いました。
その厳しい世界で高級クラブのママとして君臨し続ける久子ママはただ者ではない、ということは著書の「銀座ミーティング」を読んで感じたことでもあります。

駒草出版「銀座ミーティング」著者インタビュー前編後編 後編にこう書かれていました。



「売上があれば、銀座で年齢なんて関係ない。 でも、この間、ひとり引退させたんです。11年ベルベにいて、いいときは売上もよかったけれど、今、新しいお客さまが、その子を係にすると言わなくなった。 すっごく性格はいいんだけど、それはわたしたちの独りよがりでしかないの。お客さまがぱっと来たときに、その子がつくと、『歳はいってるし、タイプじゃないし、なんだよハズレかよ』って言われるような子なの。」

『歳はいってるし、タイプじゃないし、なんだよハズレかよ』みたいなことを口に出すチンカスみたいな野郎は、きっと札束で頬をぶつような人間です。そんな人間にこんなことを言われた女性は可哀相だけど、やっぱりビジネスは厳しい。こういう男を相手に商売をしているならば特に・・・・。
ベルベに在籍するような人だから、歳はいっていても美人のはずです。そして歳を重ねた女性にしかない洗練や包容力も備えているはず。 メロンは腐りかけが一番甘くてとろっとしていて美味しいのに、そういうものは評価されず、とにかく若い美人を!というのが銀座という市場なのかなぁと思いました。
だけどチャコママじゃなきゃ嫌だ、と言って来店するお客様もたくさんいらっしゃるのだから、やはり腐りかけのメロンも売れないわけでもないのです。だけど売れるのは腐りかけの高級メロンなのです。

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普通のメロンでは厳しい。 ベルベで働く以上「美しい」ということは最低条件であって、そこにチャコママがおっしゃった品の良さと色気があってもまだ高級メロンになれないんですよ。女のプロでい続けること自体疲れるのに、銀座は求められる「女」のハードルが高すぎる。座るだけで何万とかかる夢や非日常の世界に咲く花も色々大変ですね。

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