夜明けが怖いと感じたことはありますか?



夜明け直前の空の色や空気の香りを楽しんでいる間の静けさは、心の平和を感じさせてくれます。だけど仕事に行くのが嫌で嫌でしかたがなかった頃は、仕事からくるストレスとその平和の差がすごすぎて、夜明けが美しければ美しいほど、通勤電車に乗る瞬間が苦しかったのです。
電車の人身事故が最も多いのが月曜日、というのも頷けます。幸せな週末との落差があまりにもすごい。

あなたも心当たりはありませんか?

 

Dawn


どんなに早く起きても、結局家を出る時間は同じ。 ぎりぎりまで粘ってしまう。
支度は整っているのに、なぜかソファから立ち上がることができない。嫌だなぁ、嫌だなぁという気持ちが錘となって立ち上がれないような感じ。
それでも「まあ電車に乗って、会社に行ってしまえばそこから先はなんとか頑張れる」と自分に言い聞かせて、家を出るのです。この瞬間に心にかかる負荷が毎日積み重なるとこういうこと になるわけです。体は正直です。


映画「カーマ・スートラ」のサントラに入っているOmiyaという曲。アマゾンのレビューにも書きましたが、主人公のマヤが、自分の宿命から逃れて新しい運命を見つけるために郷里を飛び出した先で、沐浴をするシーンで流れる曲です。

まだあたりが暗いうちにこの曲を小さな音量で流しながら、ハーブティーを飲んでいる時間が幸せでした。「ああ、このまま家にいたいなぁ」と何度思ったことか。気持ちが上向きになるような曲を流そうかな、と思っても、自分の心には既に負荷がかかっていますから、必要以上にうるさい応援団みたいな曲を流したら、いっそうしんどくなりますよ。
こんな記事を、こんな記事だからこそ、あえて日曜日の夕方に投稿してみました。

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