草食系男子が肉食系に・・・スイッチを入れたのは大人の女だった


竹田博明…ルックス良し・可愛い彼女持ちのフツーの高校生。
護国寺洸…委員長を務める秀才君な一方で出張ホストをしているフツーじゃない高校生。
どこか冷めていた博明の日常が、洸に導かれてとんでもない方向に…!!
(Amazon商品詳細ページより引用)

私が若い頃イメージしていた大人の女って、この漫画に出てくる玲子さんみたいな女性でした。

綺麗で、自立している女性。

★ネタバレあり★



可愛い彼女・ミホちゃん以前の歴代の彼女も可愛い子ばかりで、基本的に来るもの拒まず、去る者追わずの博明君。ミホちゃんとつきあい始めたきっかけも、ミホちゃんの猛アタックにやきもちを焼いた彼女が怒っちゃって、「面倒くせーどうでもいいよ」となったところにミホちゃんがすっぽり後釜におさまったという、どこまでも受身だった博明君。
ところがクラスメイトの護国寺君に誘われて始めた出張ホストのバイトで玲子さんに出会います。

「確かに歳はいってそうだけどさ、なんでこんな美人が男を買うんだよ」

そのくらい派手な美人の玲子さんに惹かれるようになり、典型的な草食系男子・博明君の、肉食系への変貌が始まります。変貌というよりは、欲情、発情という彼の中で眠っていた感情が玲子さんの出現によって目覚めただけなのでしょう。

ある日ミホちゃんの自宅に初めてお邪魔することになった博明君。
「ママが家で仕事してるけど気遣わなくていいから。おばさんだけど面白いやつだよ」といったようなことを言うミホちゃん。
その面白いやつこそ、玲子さんだったのです。ママ、ボーイフレンドとして紹介された二人は、お互いに一瞬心臓が止まるほど驚いたものの、トイレで気持ちを落ち着けようと必死の博明君に玲子さんは淡々とこういうのです。

「ねえ、こういうのなんていうか知ってる?お・や・こ・ど・ん・ぶ・り」

なんでそんなにしゃーしゃーとしていられるんだ!と憤る博明君ですが、三人で仲良く鍋をつつきながら、この美しい母子の大きな違いに気がつくのです。

「ミホちゃんは犬っころのように可愛い。抱きしめたくなるけど欲情しない。
玲子さんは山猫(?だったと思う・・・)みたい。格好良くてセクシーで。だからやりたくなるのかな」


帰り道に「(自分の娘のボーイフレンドだとわかった以上)もう二度と玲子さんは僕と遊んでくれないんだろうな」とぼんやりと考えながら、涙する博明君。そして今までぼけぇ~っと生きてきた彼が、初恋を自覚するのです。

私はこの漫画を読んでいた頃、自分が玲子さんくらいの年齢になったら、こんな風に色っぽくなっているんだろうなぁなんて思っていましたが、現実はまったく違います。器量のよしあしはまあどうしようもないとして、色気くらいは・・・と思いたいものですが、色気もない。とほほほほ。

「自分の娘と戦って勝てる母親っていうのもすごいよな」(護国寺君のセリフ)


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(最終巻である5巻の短編集も面白かったです。服装はどうしても時代を感じさせるものですが、そこは目をつぶってストーリーをお楽しみください)