髙橋大輔選手の著書を読んで反省したこと

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髙橋大輔選手の著書「それでも前を向くために be SOUL 2」を読んで知ったことは大きくわけるといくつかあります。



実際にリンクの上で戦ったことのある人間にしかわからないフィギュアスケートという競技のテクニカルなことやコーチや振付師達との関わり方、また試合をベストコンディションで迎える為の調整がいかに難しく繊細なものであるかということ。
そしてテクニカルなことについて知ったことにより、反省したことがあります。それは、パトリック・チャン選手はジャッジ達に過大評価されているのではないかと勘ぐっていた自分の知識のなさ
例えば髙橋選手とチャン選手が直接対決した試合で、髙橋選手の方が目立ったミスも少なく、また会場の反応も良かったとします。なのにチャン選手の得点の方がうんと高かったりすると、なんで?と思っていたんですよね。YouTubeのコメント欄を見ても日本人だけでなく他の国のフィギュアスケートファン、あるいはDaisukeファンも「なんでチャンはこんなに点数が伸びたんだろうね」という疑問のコメントが多く、そうだそうだと自分も心の中で加勢したものです。 だけど本書P172を読んで、自分の知識のなさを棚に上げてチャン選手の得点にいちゃもんをつけていたことを恥ずかしく思いました。 <以下該当ページより転載>

「ジャンプは頑張っても伸ばせないかもしれないけれど、スケーティングは頑張ったら伸ばせる。やっと最近、スケーティングで魅せるというところに、気持ちよさや感動を覚えた。昔は飛ばなきゃいけないという意識ばかりで、それは今ももちろんだけど、僕自身、スケーティングにあまり真剣に着目してこなかった。でもパトリックという存在がいたからこそ、彼に勝つためにはもっとスケーティングスキルをあげなくてはならないと思い、それがきっかけになった」

チャン選手のスケーティングの美しさ、滑らかさ、スピードは、実際に競技をしてきたジャッジ達から見たらうなりたくなるようなものなのでしょう。そういうことを知らずにチャン選手があの演技であの得点はおかしいなどとケチをつけていた私は、マヲタによる、マヲタのための本みたいなやつに五つ星のレビューをつけているマヲタと同じようなものです。 続くP173にはスケーティングスキルを磨くことの奥深さや楽しさが書かれていて、読み進んでいくうちになるほどなぁと学習することができました。チャン選手、すまなかった!!!!

それでも前を向くために be SOUL 2