洗濯物も外に干せない。食べ物はすぐにいたんでしまう・・・。雨が続くと気分も憂鬱になりがちですが、この紫陽花の美しさのように梅雨時ならではのお楽しみがあります。
今だけのお楽しみ☺️ pic.twitter.com/ZmLXKzNEyi
— すみぼたん (@sumibotan04) 2019年6月8日
雨の音を聴きながら眠りに落ちる
雨の夜もいいけど、昼の魅力も捨てがたい。半休をとって帰宅して、昼間の誰もいない家で一人でベッドに寝転んで雨の音に包まれながら小説を読んだり、あるいは何もせずぼうっとするのもいいです。
夜の雨の不気味さも好きで、雨の音がちゃんと聞こえるようにテレビをつけない日も結構あります。そして雨がまるで何かを静かに洗い流すような音を聴きながら、眠りに落ちる。夫はこうするようになってだいぶ朝の目覚めがよくなったと言っています。雨音がもたらす静寂は人の心にも静寂をもたらす効果があるのでしょうか。
雨の日に引きこもる幸せを演出するBGM
そして雨の日にぴったりなのがこのシューベルトの幻想即興曲とソナタ集。3時間と長めだけど、雨の音を決して邪魔せずに日常生活の中にとても特別な、非日常的な3時間をつくりだしてくれます。
全体的に暗さ、切なさ、悲哀、甘さ、優しさが程よくて、全曲が心にしみわたるようなアルバムです。ショパンのノクターン集と同様に雨の日の昼下がりに聴くのにぴったり。このアルバムを聴きながらふと、ど田舎で過ごした幼い頃の梅雨の想い出が蘇ってきました。
雨具を着て、ランドセルカバーをして完全防水。徒歩で帰宅する私達子供の鼻をつく生臭さ。田園地帯に大量に発生するアマガエルがのんきに道路にぴょんぴょん出ていって車に轢かれ、ぺしゃんこになった死体が道路の至る所にあるためです。
ゴールデンウィークの田植えの頃はまだ水田の中でオタマジャクシとして幸せに泳いでいたであろうアマガエルの短い生涯の終わりが、あちらこちらに見られたあの頃。今はどうかわかりません。帰省すると実家の裏の川にまったくザリガニを見かけなくなったくらいですから。
雨の日の暗さと時々訪れる晴れ間の両方の要素が含まれているような音を奏でているのはチリ人ピアニストClaudio Arrau。もうこの世を去ってしまいましたが、一度でいいからライブで聴いてみたかった・・・・。
残念ながら日本のアマゾンではもう在庫切れですが、アメリカのアマゾンでは中古品がまだ取り扱われています。
Schubert: Piano Sonatas D. 664, 958, 959, 960
水無月という和菓子が食べたくなってきました・・・。
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