綺麗の落とし穴 うざい「自分マニア」になっていませんか?

ブスでも艶と潤いがあればそこそこいける - マリア様はお見通し」という記事で「女に生まれたからにはやはり最低限というか、女のたしなみくらいには外見に気を遣うべきだ」と書きましたが、たしなみを超えて完全に自分マニアになるのはどうかなと思います。
人間、特に女性は誰でも自分マニアな部分はあります。特にメイクなんて試行錯誤を繰り返し、鏡に映る自分の、自分にしかわからないような「昨日との小さな差」に心を躍らせたりするものです。
だけどその「小さな差」を他の人にもわかってほしいからといって、「褒めて褒めて!」光線が出ていたり、あるいはいかに自分が自分自身を熱心に研究しているかを熱弁し、その研究結果への賞賛を常に欲しそうにしていたりする女性を見ると「こいつ面倒臭そうだな」と思ってしまいます。

スポンサード リンク

   

あるブログのオフ会で出会ったおばさんの話

そのオフ会はただのブロガーのオフ会というよりは、教祖様と信者達という雰囲気のオフ会でした。信者達は教祖様の美の秘密を聞きたくてわくわくしているわけですが、どういうわけか信者の中で、聞かれてもいないのに、美の秘密を語りだした人がいました。

 「若々しくいられる秘訣。それは年下の夫からは得られないものを与えてくれる、年上のボーイフレンドを持っているからです。そうやって心のバランスをとることで、美しさをキープしています」

彼女のスピーチはそのように始まりましたが、別に若々しくもなければとりたてて美人でもありませんでした。
「若く見えますね」はブスにも使える便利な褒め言葉、と知人男性が言っていましたが、世の女性達は皆意外と真に受けているんだな、とこの時思いました。
こういう風に自信過剰な女性は、迷える子羊達の目には美の巨匠のように見えることでしょう。だけど残念ながらこの日は本物の教祖様がいましたから、教祖様の周りで自信満々にアピールしても、やはりかなわないんですよね。オーラからして違うのですもの。
そして、美人じゃなくても美人のように振舞って周囲に「この人は美人なんだ」と暗示をかける術を、このおばさんは持っていませんでした。

美に対する執着はある程度持っていたほうがよいものです。だけどそれに対する努力を「こんなに頑張っているのよ!」と見せつけた途端、なんだかしらけてしまうものです。
またそういうものをお互いに見せつけあって「あらあなたすごいわね」といいながらも、次の瞬間にはもう既に自分の女磨き自慢の話をかぶせているようなことを延々と繰り返す不毛な女子会は二十代半ばくらいでやめないと、「お金も時間もかけて自分を磨いているつもりなのに、男が寄ってこない色気のない女」になってしまいます。

素人美人が職業美人の真似をするのは危険です


この方の信者もたくさんいるのでしょうね~。なんと美魔女の水谷雅子さんはスキンケアだけで一日五時間かけていらっしゃるそうです。

さて、ここであなたはどう思いますか?

「すごい!これからは私も5時間かけよう!」

「一日5時間もスキンケアにかけられる時間がある人って相当暇なんだろうな」
「一日5時間もスキンケアにかけるってことは、中身はあまり充実していなさそうだな」

私は雅子様の真似をするのは危険だと思います。なぜなら彼女の美は職業ですが、私達一般人の手が届く美は、どうやったって素人レベルです。
前回の記事で紹介した「生まれつき美人に見せる」という本で、職業美人と素人美人の違いについて書かれていましたが、雅子様はもはや職業として「美魔女」をやっているんですよ。あの職業特有の痛々しさも含めて努めきっている部分があると思います。
美魔女って傍から見たら「暇さえあれば鏡を覗き込んで、自分のことば~っかり考えてるんだろうな」という部分がありますよね。そういう自己陶酔ぶりも客観視できる力を含めての職業なんです。だから5時間というわかりやすい数字も大切ですが、素人はそういう変なプロ意識を持たないほうが綺麗です。
「私、5時間もスキンケアに費やしているの」とわざわざ自ら言う女の肌に触れてみたいと思う男性はどのくらいいるでしょうか?黙っていても思わず触れてみたくなる肌の方がパワーがありますよ。

関連記事:ブログで盛りすぎると、オフ会がつらい - マリア様はお見通し