二郎がそこまで客に歩み寄ったら、もはや二郎である意味がない

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上記のコラムを読んで感じたのは、二郎がそこまで幅広い客層に迎合してまで営業するべきなのか、ということです。

食べ残すということに対する日本と海外での感覚の違いを挙げているけど、それと店主の憤りは無関係

二郎はもともと大盛りをウリにしているラーメン店であり、他にも食べ残す客がいることも考えられるので、この客だけがひどく批判されるのも厳しいような気がします。

山の奥深くで仙人暮らしをして、世間から隔離されて情報に疎くなっている人が山から下りてきて、ふらっと二郎に入ったとします。そして「こりゃ食えんな!」と言って大量に食べ残すのはしようがないでしょう。そもそも「二郎といえばボリューム」ということを知らないのですから。
だけど今回のようにSNSのネタとして画像が欲しかったという目的だけで注文し大量に残したのであれば、もう食べ残すということに対する感覚が日本人はなんちゃらかんちゃらとかそんなんじゃなくて、個人の道徳の低さの問題になります。
こういう客に限ってこんなことを言いそうですよね・・・。
「代金支払ったんだからいいだろ?画像欲しさに店内に入ってきて、自分は金を払わずに他の客が食べているのを撮影して出ていく方がよっぽどマナー違反じゃないのか」
二郎という知名度と話題性があるからこそ、どうしてもこのような客も寄ってきてしまうのはしようがないことでしょう。きっとこういう客達には「問題はお金じゃない」ということは一度死んだくらいじゃわからないと思います。

ここまで客に歩み寄ってたら、もはや二郎じゃないでしょう

また上記のコラムでは二郎側がとれる対策として以下の提案がありました。

明示する

「大」が多いと口頭でいくら説明しても、主観的な表現なので、どれくらい多いのか伝わりにくいです。 分量がウリの店であればあるほど、メニュー表示や店内表示で、どのサイズがどれくらいの分量なのか、分かり易く表示しておけばミスマッチが少なくなります。
食券制になっているので、特に券売機で購入する時に明示しておく必要があるでしょう。写真でもよいでしょうし、具体的にグラムを表現するだけでもよいです。 いずれにせよ、客観的に判断できるようにしておけばよいと考えます。

これは二郎のウリであるボリュームのインパクトが想像できない客への対策です。
確かに「大」という多さは主観的な表現ですが、そこまで気をつけて恐る恐る注文しなきゃいけないような客は、店としては「だったら来なくていいよ」って思うんじゃないかな。
商売がうまくいかなくなってどんな人でも来店してほしくなった結果として「幅広い客層に二郎での飲食を楽しんでもらおう」と考えた時に、こういう風に掲げるのもありだけど、「二郎」のラーメンを腹いっぱい食べたいんだよ!というお客さんだけで商売が成り立っているのなら、こういう小細工はしない方が二郎らしくていいです。
そして筆者からはこんな提案もされていました。

段階を設ける

段階を設けて、選べる分量を増やせるようにすることです。 今回の件であれば、初めてなので、まずは普通盛りを食べなければならず、それを完食したら、ショップカードにスタンプを押すなりして記録し、その次に多い分量を選べるようにすればよいでしょう。

Ramen Jiro

分量において「今回は小二郎だったけど、次回からは二郎に挑戦できるね!」という段階を設けるくらいなら、小二郎レベルの人達は最初から普通のラーメン屋でそこそこボリュームのあるラーメンと半チャーハンでも食べた方がお得じゃありませんか?
二郎に来る意味がない。
今回店主からツイッターで批判された客みたいな害虫は今後も寄ってくるでしょう。その害虫は駆除しきれないと思います。客商売をやっている限りしょうがないとはいえ、害虫はまともに相手をしていたら、気疲れするだけです。そういうことにエネルギーを無駄遣いせず、二郎スタイルを貫け!

ちなみに私はまだ一度もラーメン二郎に行ったことがありません。