上司と同僚は選べない、変えられない。それでは何を変えれば会社生活が楽になるのか

ある環境に身を置くことが辛くなったら

  1. 環境を自分に都合のいいように変える
  2. そこから去る(違う環境に移る)
  3. 自分が変わる

のいずれかを実行することでしか、現状は変わりません。ですからあなたが会社生活を送っていて、上司や同僚との関係で悩んでいる場合

  1. 上司や同僚を自分のいいように変える、あるいは手なづける
  2. 退職する
  3. 自分が変わる

という風に置き換えられます。
1.上司や同僚を自分のいいように変える、あるいは手なづける を実行しようとしても当然うまくいきません。他人を変えることなんてできないのです。自分の力を過信して時間と力を注いだ割には結果が出ないため、結局が自分だけが疲弊して終わりです。
だとしたら残されたのは2.退職する か 3.自分が変わる です。

変わるといっても、人格を変える必要はないと思うとちょっと楽になりますよ。そこで2.退職する 前に読んでほしい一冊をご紹介します。


辞める前に、そして病む前に読もう

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辞める前に読む!今日から使える職場の深層心理

ランチ難民、煙草を吸わなくても喫煙所には顔を出せ、など社会人なら「それ、聞きたかったの!」と思うことが書いてあって、まさに痒い所に手が届く感じ。

わりきりテクニック 感情を変えようとすると苦しい。だから思考と行動を変える

何を変えるかというと、思考と行動を変えます。それだけでうんと会社生活が楽になるし、すいすいと社内を泳ぎ切れるようになるのです。最初は「えー、そんなのがらじゃないし」「媚びているみたいで嫌だ」と思うかもしれませんが、やってみる価値はあります。

会社は上下関係のシステムですから、親密な人間関係を築く必要はありません。業務を行える必要最低限の信頼感があれば回るようになっています。
(第一章 上司と部下―さわやかな面従腹背を演じるには?p.13 より引用)


多くの人が人間関係で苦しむ理由は、どうしてもうまくいかない同僚や上司を好きになろうとしたり、わかりあおうと努力をする。だけど結果がついてこなくて疲れるからではないでしょうか。
でもよく考えてみると、その人達と親密になったり好かれたりすることって必要ないんですよ。引用にもあるように、業務を行える必要最低限の信頼感があればよいのです。それを手に入れるためにわりきって思考と行動を変えるのです。だけど以下のような人には難しいでしょうね。

我が強い人

感情や価値観はひとまずそこに置いておき、焦点をずらす。目の前に出された指示通りに業務を遂行し、成果を上げることに集中するのです
(第一章 上司と部下―さわやかな面従腹背を演じるには?p.14 より引用)

会社という組織の中で、一社員の感情や価値観って本当にどうでもよいものです。
「俺だったらこうやる」というこだわりと自信があって、どうしてもそうやりたい人は独立してやればいい。
歯車の一つとして会社でうまくやっていくには、自分の一番身近な顧客である上司の懐に入ることはとても大切です。だけどそれができない人=感情や価値観に縛られている人は思考と行動を変えて、周囲とうまくやっていくことが難しいでしょう。

心をすり減らして稼いだお金をいつまで自棄酒に無駄遣いするつもりですか?

Drinking

ストレスを溜め込んで同僚達と自棄酒。飲んでいるその時はすっきりしますよね。ガス抜きは精神衛生上必要です。だけど根本的には何の解決にもなっていないのです。だって翌日出社したらそのストレスの原因である上司はちゃーんといつもの場所に座ってあなた達を待っているのですから・・・。だったらその上司とのやりとりで感じるストレスを軽減したほうがいいのです。

"苦手”と"嫌い"は違う。苦手な人とのやりとりを少し楽にしてみませんか?

例えばダメ上司の"怒り"というパフォーマンスに対し、あなたも同様にパフォーマンスの謝罪をする(心はこめない)。それで気が済むのならそうさせる。相手を理解しようとしなくてもよいけど、相手の行動から彼らの深層心理を「読み取る」ことで、自分がどうするべきなのかがわかるようになります。攻略法とまではいきませんが、取扱マニュアルみたいなものですね。
何度もいいますが、職場の人間関係なんてそれでいいのです。夫婦や親子だったら”わかりあう”必要がありますが、同僚、上司なんて業務を遂行する”チーム”ですからね。お友達じゃないんです。苦手な人とも最低限うまくやっていかなくてはならないけど、好きになる必要はないのです。

相手のせいにする前に自分を振り返ってみよう

  • 常に膨大な量に仕事を抱え、心身の疲労からイライラが募る(ゲームのテトリスに例えるとわかりやすい人)
  • 孤立してしまう
  • 責任や残業をどうしても背負い込んでしまう

一見可哀想な人達のようですが、本当にそうでしょうか?実はこういう風になってしまう人の深層心理を探るとそうでもないようですよ。心当たりのある方いませんか(笑)?

自分の悩みとは関係のない章も読んでいると面白いですよ。特に女性の部下を大勢抱える男性上司におすすめの一冊です。

著者・塚越友子氏は他にも水希という名義でこんな本を書いています>>営業しなくても客が来るホステスの会話術 - マリア様はお見通し


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