真夏の夜の夢を詰め込んだ小瓶 Shalimar by Guerlain

あまり香水には詳しくない筆者が言うのもなんなのですが、オリエンタルな香りといえばもうこれを超えるものはないとすら思いました。

憧れの香りShalimarの、オーデトワレでもオーデパルファンでもなく、なんと香水を購入しました。

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トワレ(50ml)¥10,300
パルファン(50ml)¥12,600
香水(7.5ml)¥16,600

たった7.5mlでこのお値段・・・というわけで濃度も持続時間も一番なのですが、過去にShalimarについて書いた時に試した香りはパルファンで、それはもううっとりとするような香りでした。>>官能的且つ幻想的 つける人を選ぶオリエンタルな香水が持つストーリー性 - マリア様はお見通し

その一つ上を行く「香水」ですよ。期待してしまいますよね。はい、期待以上でした。
洗練されていて、パルファンよりもぐっと深い。なのに澄んでいるような・・・。これをつけた直後に満員電車にも乗れないし、ましてやレストランに入るなんてとんでもない!という種の香りですが、蒸し暑い日本の夏の夜にこそつけたい。
シャワーを浴びた後、おでかけの時間から逆算して清潔な体につけるのも楽しいけど、仕事の後にちょっぴりつけて、その日を生き抜いた自分から発せられるものと混ざりあわせてよい香りがしそう。若い女性には人気のなさそうな香りですが、はまる人ははまる。
ゲランのフレグランスの特徴として「心を奮わせる」ということがあげられますが、このShalimarもまさにそうです。お盆がやってくると墓地から線香の香りが漂い、それが蒸し暑い夏の空気に溶け込み、やがて消えていくまでの時間など、夏の一部を切り取ったように断片的に、次々に夏の思い出が蘇る。Shalimarは夏の香りですね。
この小瓶を開ける前は「今年の夏で使い切ろう」と思っていましたが、デイリーユースに向いている香りではないので、夏の終わりまでに使いきるのは無理かな。少しずつ大切に楽しみたいと思います。

同ブランドの公式オンラインショップで購入しましたが、マットなゴールドの封筒も素敵。

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封筒の中には領収書?納品書?が入っていました。
Shalimarはちょっとくどいかな、自分はもてあましてしまいそうだけどオリエンタルには興味があるという方には同ブランドのモン・ゲランがおすすめです。
ジャック・ゲランが生みだしたShalimar。
ティエリー・ワッサーが生みだしたモン・ゲラン。
同じオリエンタルでも若干タイプが違うため比較はしづらいのですが、どちらも素晴らしい香りで、心を奮わせる香りであることに変わりはありません。
さぁて、次はルール・ブルーを試してみようかな。

www.guerlain.com