帆船のデッキが目に浮かんでくる・・・ペンハリガンの”ロタール”

このトワレをスプレーしてまず目に浮かんだのが、潮風にさらされ大海原の湿気をはらみ、酔っぱらった船員達がうっかりこぼしてしまったリカーが染み込んだ帆船のデッキ。経年によってなんともいえない風情があり、重厚感のあるデッキの香りです。ウッディなフレグランスはあまり興味がなかった筆者ですが、ウッディにはまるきっかけとなった香りとも言えます。

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地中海から紅海を経てアラビア海へと疾走する帆船が目に見えてくるようで、まるでVR旅行をさせてもらっている感じ。コロナ禍の中で出会ったからこそ強く惹かれるフレグランスと言えます。

調香師:ベルトラン・ドゥショフール

香りのタイプ:ウッディ 香調:フゼア  (・・・??とラトリエデパルファンのサイトでは表記されています)

19世紀末、海洋貿易の拠点として栄華を極めたロンドンにインスピレーションを得たコレクション、TRADE ROUTES〈トレードルート〉のひとつ。 実存したティー・クリッパー(紅茶を運ぶ帆船)の名を付けられたロタールは、爽やかな刺激とウッドの深み、そして優美でモダンな印象を残す、アロマティックなフレグランス。 まず鼻をくすぐるのは、グレープフルーツとジュニパーの爽快なコンビネーションと潮風を思わせるソルティーな香り。やがて、スモーキーな紅茶、グリーンでまろやかなフィグミルク、芳醇なマグノリアの花が大胆にとけあい、ベースノートでは、アンバーグリス、シダー、ウェンジウッドと、贅沢なウッドが広がり、世界中を旅したエレガントな帆船のデッキへと誘います。

(ラトリエデパルファンの商品ページより引用)

 

筆者の肌の上ではスモーキーな紅茶は残念ながらあまり感じられませんでしたが(このノートを楽しみにしてたのに・・・)、トップの清涼感のある香りから、ややビターな落ち着いた甘さを含んだウッディな香りへの移り変わりの美しさにはうっとりしてしまいました。しかもEDTなのに香りがかなり長く持続します。4時間くらいは香っていたかなぁ。
私が暮らす関東の気候を考えると、3月~5月に使ったら気分が盛り上がる香りです。その季節の太平洋側の海の穏やかさや明るさにぴったりだと思うので。真夏に使ってもよいかな。

【PENHALIGON'S】 ペンハリガン ロタール オードトワレ|香水・フレグランス