カート・ブラウニング氏の解説が好きです

ちょっと気になったのが、CBC Boldっていうところ。これってBald(ハゲ)を打とうとしてタイポしたのだとしたら、おそらく解説のカート・ブラウニング氏のことを言っているのかと思いますが、失礼だと思いました。それとも私が知らないだけで'CBC Bold'というものが存在するのでしょうか?
カート・ブラウニング氏のすごいところは、日本で言う居酒屋解説っぽいノリがありながら、フィギュアスケートのルールを知らない人がその日初めて放送を見ても、わかりやすいように解説するところ。 例えば2012のGPシリーズ、スケートアメリカでの解説。

全体的にとてもわかりやすいので、どこをハイライトしてよいやらわからないくらいなのですが、羽生結弦選手が2つのスピンを連続で実行しているところで「SPではスピンを二つ連続して行うと、(基礎点に)10%のボーナス点が加算されます」と言っているんですね。
こういう風に言ってくれると、ルールをわからない人でもああそういう風に見ればよいのか、と新たな楽しみ方を発見できますし、また発表される得点を見ても「???」とならずにすみます。ルールを詳しく知らないと高得点が出た時に「意味不明な銀河点」などとケチをつけてしまうことになります。

それからブラウニング氏の解説は、どの選手に対しても愛情と尊敬の念が感じられるんですよ。その選手の魅力を、TVを見ている人に伝わりやすく話す。 話す技術がこれだけあるんだから、髪の毛の有無なんか関係なかろうに。
ところで羽生選手、今季のSPはこの動画の「パリの散歩道」を持ち越すそうです。もしも振付に大きな変更がなければ、またあの振り返りざまに飛ぶという、大変難しいエントランスからの3Aが拝めるというわけです。そしてあの長い脚を横に伸ばしてさぁっと流れていくポーズも! ブラウニング氏いわく、あの入り方からだと1Aですら難しいそうです(そう、彼はそういうこともちゃんと解説してくれるんですよ)。3Aを飛んでしまう羽生選手、恐ろしいですね。