お年寄りを狙っているのはPCデポだけじゃない


お年寄りがPCデポに、何のサポートをしてもらっているのかもわからないのに毎月1万5千円のサポート契約費を支払わされて、解約を申し出たら10万円支払えと言われたというニュースがありましたね。
そのニュースを知って、自分の両親だったら・・・と思って考えてみました。まだ二人とも六十代だし、特にヤフオクで頭の運動をしている母は心配なさそうだけど、心配なのはノーと言えない日本人の典型のような父です。いいように言いくるめられて、何が何だかわからないうちに色々支払わされそうです。
だけどお年寄りを狙った悪質な手口というのは、PCデポだけではありません。私の祖母が生きていた頃は運送業者にやられました。

配送伝票なんて見ても何がなんだかわからないお年寄り

私の実家は、祖父母、両親、私と弟の三世代同居でした。

ある日父が注文した大きな荷物が届き、祖母は「代引きです」と言われるがままにその業者(ドライバー)に2万5千円払いました。若い人なら伝票を見れば代引きかどうか、すぐにわかりますよね。だけど祖母の世代は伝票を見てもわけがわからない人の方が多いでしょうから、支払ってしまったのです。

そして父が帰宅して祖母が「2万5千円立て替えておいたから返してくれ」というと、父は「代引きじゃないぞ。もう支払ってある」といい、その時家族全員、祖母がそれを配達したドライバーに騙されたことを知ったのです。

fools gold

だまし取られたという証拠がないのにとりあえず営業所に電話をしてみたけれど・・・

父は伝票に書いてあった運送業者の営業所に電話をしました。女性事務員が電話に出て、「ドライバー本人に話を聞いて折り返します」と言いました。こちらには2万5千円取られたという証拠が何もありませんから、当然折り返しの電話ではこう言われましたよ。
「ドライバーに確認したところ、そのようなことは決してやっていないと申しております」

納得のいかない父は責任者と話がしたいと粘りましたが、結局責任者が出てきたところで言うことは同じです。当然の結果といえば、それまでです。これに懲りて祖母はかなり用心深くなりました。被害が2万5千円で済んだのですから、授業料としては安い方でしょうか。