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マリア様はお見通し

普段は何も見えていないふりをしながら、善人面して静かに暮らしています

ロスチャイルド夫人に学ぶ (1)お金がないことを言い訳にしない、自立した少女時代


伝えたいことがたくさんありすぎて長くなってしまいそうなので、シリーズとして何回かに分けてご紹介していきます。というわけで初回は題して「ロスチャイルド夫人に学ぶ (1)お金がないことを言い訳にしない、自立した少女時代」



有名人の妻がTVに出て男性の操縦方法について語るのを聞いていると「この人の旦那はこんな風に暴露されて可哀相だなあ」と感じる人も多いと思います。で もその妻がわざわざTVに出てそういうことをしなくてはいけないのは、やはりその夫婦の台所事情によるところだと思うので、夫も納得の上なのでしょう。
だけど大富豪ロスチャイルド家に嫁いだナディーヌ・ロスチャイルド氏の著書に書かれている男心を掌握する方法は、そういうものを感じさせないものでした。こんな偏屈な私でも素直にふんふん、と読んでしまいましたもの。

この本は社会人としても、女としてもそこそこ経験を積んだから自信もついてきたけれど、将来に対して漠然とした不安を感じることもある二十代半ばくらいの女性達が読んだら、一番ためになるんじゃないかなぁ。二十代半ばだったらやり直しもきくし、人生80年として考えるとこれから高く飛び立とうっていうあたりじゃないですか。

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母親と義父、そして妹とともにパリ郊外のピュトーで、どちらかといえば貧しい生活をしていた少女ナディーヌさんは、セーヌ川の向こう岸にあるヌイイーの高級住宅地の見事の石造建築を見ながら「いつかきっと、私もあの橋を渡ってみせる」と誓い、それよりももっと高いところにのぼりつめてしまいました。

あなたの周りにもいませんでしたか?クラスの中でも際立って可愛いというわけではないのに、異性の関心を惹きつけるのが上手な女の子。ナディーヌさんはまさしくそんなタイプの女の子だったそうです。

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また自立心が旺盛すぎて義父の躾を鬱陶しく感じるようになったナディーヌさんは、14歳で義務教育を終えると家を出てしまいました。そしてプジョーの下請け工場で女工の仕事を見つけて、小さなアパートで自活し始めました。

工場ではお昼休みになるとテーブルの上を片付けて、清潔な紙をしいてランチをとるナディーヌさんは同僚達の笑いものになったそうです。ここにいるのは皆同じ女工なのに、あなただけそんなに気取ってどうするんだという理由で嘲笑されたのだろうと想像しましたが、ナディーヌさんにとって、それは気取っているわけでもなんでもなかったのでしょう。きっと昼食をとる時間を少しでも優雅に楽しみたかっただけなのです。
そして暮らしていたアパートの屋根裏の廊下の洗面所で週に2回体を洗うことが許されるようになった時、彼女は階段の踊り場に衝立をたてて、白い洗面所に一輪の花を飾ってシャワーを浴びるような女の子でした。しかもこのシャワーはナディーヌさん作ですよ(笑)。
「こんな生活いやよ」と言って文句を言うことは簡単ですが、金銭的にきつい、みすぼらしいアパート生活の中でも創意工夫をこらして、少しでも快適な生活を心がけたわけです。女工の仕事だけでは自分のしたい生活ができない・・・・。そう思ったナディーヌさんは、アパートの大理石の階段をごしごし洗ってお小遣いを稼ぎました。清潔なシーツときちんとしたナイトテーブルが欲しかったそうです。
自分が心地よいと感じる空間作りこだわったナディーヌさんですが、やはりより好ましい空間で時間を過ごすというその積み重ねが、人間を作っていくのだと考えさせられました。
こうして一日一日を、そして自分自身を大切に生きていたナディーヌさんの人生は、画家のモデルになったあたりから動き始めます。この画家から教養を与えられ、大切なことはしっかりメモにとるようにしたナディーヌさん。
このメモをとるという習慣はエドモン・ロスチャイルド氏と結婚して、ロスチャイルド夫人というフルタイムの仕事に就いてからも変わりませんでした。

男爵夫人は朝五時にご帰館

【ナディーヌ・ロスチャイルド夫人に学ぶシリーズ】

本シリーズで引用している書籍



男爵夫人は朝五時にご帰館

ロスチャイルド夫人の生い立ち、売れない女優としての下積み時代、そしてエドモン・ロスチャイルド氏との出会い、結婚、ロスチャイルド夫人としての多忙な生活について書かれています。結婚がゴールになっていないところがいい。

ロスチャイルド夫人の半生には興味はないけど、恋愛観については読んでみたいという人におすすめの一冊。

ロスチャイルド家の上流恋愛作法―愛される女性たちの秘密

欧米の一昔前のセレブリティ達のゴシップを読んでいるような感覚で、さらっと読めます。登場人物が豪華すぎて自分の生活とはかけ離れているようで、恋愛のベーシックっていつの世も、どんな階級でもさほど変わらないんだなぁということがわかります。