マリア様はお見通し

普段は何も見えていないふりをしながら、善人面して静かに暮らしています

錦鯉好きの私がちょっとぶるっと来たある夏の日の出来事

 

「籐まくらと魚と何の関係があるの?あ、その話覚えてる!!!!」と思われた方は相当長い間私の文章を読んでいる人ですね(笑)。
そう、この枕の両側はがあいているんですよ・・・・。

私は幼い頃から泳ぐ物を飼育するのが好きで、特に錦鯉が好きでした。120cm水槽の中には多くの錦鯉の稚魚が泳いでいましたが、夏のある日、そこに15cmくらいのゴールドとプラチナが一匹ずつぽんっと加わりました。すごいオーラと輝きでした。もう別格。だけどこの二匹とのつきあいは短いものでした。

http://www.flickr.com/photos/55706193@N00/191503839

photo by Sascha Grant


飼いはじめてから一ヶ月も経たないある日、小学校で夏休み中に課せられている水泳の授業のようなものから帰宅してみると、二匹が忽然と姿を消していました。
母に「あの二匹、どこにやったの?!」ときいても「知らない」の一点ばり。ただ一匹はすぐに見つかりました。水槽と壁の間に飛び出て息絶えていました。そしてもう一匹は見つからなかったのです。
プールで泳いだ後で疲れていた私は、捜索する意欲もなくなり昼寝をすることにしました。泳いだ後特有の倦怠感は心地よい眠気へと変わり、私はお気に入りの籐枕を手繰り寄せました。そしてそれに頭を乗せるとかさっ・・・と音がしたのです。籐が畳とすれる音とはまた違ったものでした。何か固いものが籐とこすれたような音。
だけど私は気にせずにそのまま眠りにつきました。
夕食の時間になって母親に起こされると、私は籐の枕を部屋の隅の定位置に戻そうとしました。そして枕をずらしたその時です。またかさっという音がしたのです。弟がまたバカないたずらでも思いつき、枕の中に何か入れたのだろうと思った私は、籐枕を持ち上げて揺すってみました。
すると畳にばたっと落ちてきたものは、なんと姿を消したもう一匹の錦鯉でした。私が小学校のプールに出かけていく時はまだ生きていましたから、死後数時間しか経っていないはずなのに、こんな音をたてて畳に落ちるほど硬くなっていたことが不思議でならなかったし、なぜ枕の中にいたのかもわかりません。
考えられるのは、錦鯉は水の中から飛び出てしまうこともありますから、その飛び出た先でばたばたしているうちに、枕の中に自ら入っていってしまったのではないかということです。

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