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マリア様はお見通し

普段は何も見えていないふりをしながら、善人面して静かに暮らしています

ユーロスポーツUKの解説者が漏らした本音

なぜうまくいかなかったのだろう。
何かあったのかな。故障かな。

そんな風に、浅田選手の演技がうまくいかなかったら、その理由を探そうとするという行動に慣れてしまったのは、もういつからでしょうか。

「本当は力がある選手なのに、試合になるとその力が出せない」
そんな浅田選手の姿を見ることに慣れてしまったのです。

グランプリシリーズ仏杯での、浅田選手のSPの演技に対するEurosport UKの解説者のコメントが、聞いていて悲しくもなり、また認めざるをえない内容でもありました。

それは今回のこの演技に対してというよりも、昨今の浅田選手の演技につきまとう空気感そのもので、やはり日本の放送で解説者達が大人の事情で言えないことを言えるのは、海外の解説者だけだなぁと思いました。

浅田選手のモチベーション、目標は何?

(どう言ってよいのやら・・・と迷った末に、力なく笑い)僕が気になって仕方がないのは、何が彼女(浅田選手)をリンクに戻ってこさせているのかということだ。
★ ★ ★

彼女が戻ってきたということに感謝しているし、彼女の演技を見ることは大好きだ。見続けていたい美しきものだよ。
ただ僕は、この競技を続けていくために要求されるものを彼女が耐えていこうと思えるだけのモチベーションが何なのか、興味があるんだ。
おそらく浅田選手は賢いから、もはや(・・・・・この部分は聞き取れません)のような人達と競い合うだけの力がないことは自分でわかっているはず。
(中略)
この競技の伝説のような存在が、伸び悩む得点を出し続けているということが悲しい。

(以上、ユーロスポーツの男性解説者の一人)


フリーのように崩れることなく、目立ったミスのなかったSPの演技後にふと解説者の一人が漏らした内容です。
私もこの本音トークには共感しました。浅田選手ほどのキャリアがあれば、プレ五輪シーズンで今の状態(3-3をはじめとする得点源を持っていない)だったら、平昌五輪で表彰台に乗るのは難しいことくらい、周りに言われなくてもわかっているでしょう。
現役続行を決意したのですから、やっぱり浅田選手は勝ちたくて戻ってきたのです。まだ手に入れたことのないタイトル=五輪の金メダル、あきらめきれなかったんじゃないかな。「スケートが好き」だけなら現役を引退してプロとして滑る道もあるのですから。
だけどいざ戻ってきてみたら、トップレベルで戦っていくことが難しいと、心と体で感じてしまっている。タイトル奪取への望みが薄くなりつつある今、浅田選手のモチベーションは何?と解説者達が考えるのも不思議はありません。
解説者達が称賛している浅田選手の成熟した魅力、スケーティングの美しさでは、3-3やFS後半にルッツを毎回確実に構成に入れてくる若手達との開きを埋めきれないのです。なぜならそれらはジャンプが決まってこそ活きてくるプラスαであり、得点源にはなりえない。
まだ手に入れたことのない唯一のタイトルを手に入れるどころか、「日本代表に選ばれるかどうかもあやしい」(ユーロスポーツUKのサイモンさん)。サイモンさんがこう続けました。

何が悲しいかっていうと、(浅田選手の)得点がこのくらいでも、もう僕らは驚かなくなってしまったということだ。


「こんなはずじゃないのに」
そんな風に精彩がない浅田選手を見ることに慣れてしまったことは、ファンとしても悲しいです。満身創痍で戦って、このような結果が続く。
時計の針を戻すことができたら、昔は軽々飛んでいた二つ目のジャンプに3Tを持ってくる2連続3回転の練習を始められたのに。だけどもう時計の針は戻せません。
平昌五輪までのあと1年と約3か月の間に、浅田選手が翼を取り戻せますように。そして自分の強さを信じられる浅田真央選手が戻ってきますように。

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