羽毛のように軽いジャンプが戻ってきた


浅田真央選手、恐ろしいお方です・・・・。

 

3F-3Lを入れてきましたよ・・・。このコンボ、男子選手でも取り入れませんよ。さらにこのコンボに加え3Aも飛び続けていますから大変な話です。何が大変かっていうと、一般社会ではまだまだ若いとされる浅田選手の年齢(25歳)でも、フィギュアスケート界ではご高齢なのです。だから老体に鞭打って難易度の高い技を取り入れ続けているようなものなのです。
それらを試合本番で成功させるために積み重ねる練習がどれほど大きな負担を、浅田選手の体にかけているかと思うと、故障が心配になります。だけど年齢やキャリアのことも考えて、今は「練習は長くて苦しいほどよい」ではなく(これはブライアン・オーサーコーチもキム・ヨナ母子に理解してもらうのに苦心していました)、効率を重視した練習に切り替えているのかもしれませんよね。

浅田選手の心の軽さが感じられる、ジャンプの軽さ

一年の休養が充実したものであったのだろうな、と感じさせたのが、ジャンプの軽さ!くるみ割り人形できゅるるるるっと回っていた頃の、あのfeathery jumps(羽毛のように軽いジャンプ)が戻ってきた!と思いました。競技生活のプレッシャーやストレスから距離を置いてみて、見えてきたことなんかもあったのかなぁ。

ロリ・ニコルが振付けたFS「蝶々夫人」にうっとり

ロリが振付けるFSは久しぶりですね。シーズン2010/2011・2011/2012に滑った「愛の夢 第三番」以来。このプログラムを見終わって真っ先に思い出した言葉。それはアメリカの毒舌解説者ディック・バトン氏が髙橋大輔選手の演技を見ていった言葉。

"He feels every note. He skates with his heart."
「彼は音符一つ一つを感じている。心をこめて滑っている」

私はこのプログラムを見終わって、浅田選手の心を感じました。演技の動画を見る前に、ニュースを読んでしまったので、ジャンプの失敗のことが気になっていたのですが、見始めたらまったく気にならなかった。なんか気持ちが温かくなりました。

次はNHK杯!何度挑戦してもチケットが取れない・・・。現地観戦できる人、羨ましいぞ!

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