マリア様はお見通し

普段は何も見えていないふりをしながら、善人面して静かに暮らしています

結婚を大勢に報告しなかったのは不義理ではなくて、私なりの気遣いでした


もう10年位前の話です。

仕事を終えて携帯電話を見てみたら、同じ知人から不在着信が5件。
留守電には何のメッセージも残されていない・・・。

その知人とは、同じ高校に通っていた頃はまあまあ仲がよかったけれど、高校を卒業してからは1回か2回しか会っていませんでした。なのにこんなにしつこく電話してくるなんて、ネットワークビジネスの勧誘かなぁ、羽毛布団買わされるのかなぁって警戒してしまいますよね。しかも当時私は既に首都圏に住んでいて、この知人は私の地元で暮らしていました。心理的にも地理的にも離れている、思い入れも義理もない人。だけど5件も着信が残っていたので、かけ直さないと失礼かなと思ってかけ直したら、こういわれました。

「結婚することになったの。式に参加してほしいから、○日と○日だったらどちらが都合がいいか、確認したくて電話しました」


だったら5件も不在着信残さないで、メールを送ってくれればいいのに・・・・。

私はそう思いました。だけど彼女がわざわざこんなにしつこくかけてきたのは、世の中には「結婚の報告をメールでするのは不躾だ」と考えている人達が沢山いるからなのではないか、と考えました。私に対して不躾ではいけないと思ったのでしょう。(そうだと思いたい)


結婚の報告って、どんな風にするかだけではなく、どこまでするか、という範囲にもすごく気を遣う人達っていると思います。例えば政治家だとか、親が会社を経営していてそのつきあいの関係で・・・っていうしがらみがある人達にとっては、繊細な問題ですよね。
私はそういう気を遣わずに済む環境だったので(お互い金もないうえドライな家庭で育ちましたからね)、まああっさりとしたものでした。私の人生の節目にそんなに興味がある人がいるとは思えなかったし、なんか変に広い範囲に報告すると、お祝いを催促しているようで申し訳ないじゃないですか。私なりの気遣いだったのです。

http://www.flickr.com/photos/12670702@N05/4979995838

photo by INIJIE


だからこそFacebookで結婚報告する人達には驚きますし、時代は変わったんだなぁと思います。私の気持ちを見事に代弁しているエントリーを発見したのでシェアしたいと思います。

shohei.hatenadiary.jp


昌平橋様という方が書かれた上記のエントリーの「というのもやっぱり自分の幸せは他人の石ころっていう意識がずっとあるんですよ」に一行に、私の気持ちが集約されています。
別に私が結婚しても、人は別に興味ないだろうなって思うんですね。そういう風に「だから何?」って思われることをFacebookで発表するのが恥ずかしいんですよ。

そして人によっては結婚って「人生の次のステージに進む」という大イベントだけど、私にとっては大イベントではなかったんですよ。なんかこう旦那と二人で「まあこれからもよろしく」みたいなノリだったんですよね。だからこそごく親しい人にだけ報告すればいいかと思っていました。
でもFacebookで発表する人達は、おそらく「みんな私達のことが気になってしようがないだろうから、きちんと発表しなくちゃね」という理由ではなく、「この人には報告したのに、あの人にはしなかった」ということが後々トラブルになると困るからという理由でしているのだと思います。誰かにとって不義理をしてしまうことを避けたいんじゃないかな。メールの同胞送信みたいなもんでしょうね。


だけど薄暗い市役所のカウンターで撮影した画像とともに「入籍しました」の報告をする人がいるというのもまた驚きです。読者の方はご存知の通り、私はかなり自意識過剰ですから、常に「あの人今頃どうしているんだろう」と思われていたい人間なんです。
だから入籍報告もそういう風にわざわざ画像つきでやっちゃうと、人々の心の中から「あいつは今頃どうしているんだろう」がなくなってしまう。プライベートを露出しないことが最大の宣伝!みたいな、Automaticが売れまくる直前の宇多田ヒカルさん状態が理想です。なんかよく話がまとまらんな。

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