マリア様はお見通し

普段は何も見えていないふりをしながら、善人面して静かに暮らしています

北陸新幹線に乗って日本一海に近い新幹線駅「糸魚川」へ

 

北陸新幹線を糸魚川(いといがわ、と読みます)で途中下車し・・・というと、まるで糸魚川は最終目的地=メインアトラクションにはなりえなくて、北陸新幹線は金沢へ人を運ぶためだけに作られたみたいに聞こえますが、やはり糸魚川は地味だなぁと思いました。だけどその地味なところになんともいえない旅情を感じてしまうのが魅力的です。

北陸新幹線の車窓から見える景色

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終着駅が金沢というだけあって、新幹線からの眺めを売りにしているのかと思っていましたが、こんな風に海が見えてきたのは糸魚川駅の直前です。あとはほとんどトンネルで、車窓から見える景色は同じようにトンネルばかりでも上越新幹線の方がもっと壮大です。復路は上越新幹線に乗りましたので、また別の記事でご紹介します。

新幹線が停車するようになって様変わりした糸魚川駅

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北陸新幹線が開通し糸魚川駅に停車するようになったのは平成27年。その前の様子を知らないのでどこがどう変わったのかもわかりませんが、きれいに整備されていて糸魚川を拠点に観光しやすいという印象です。
糸魚川がヒスイの産地としてアピールしていこうというのは糸魚川駅構内を歩いていてもわかりましたが、今回は楽しみにしていた「日本海ひすいライン」への乗り換えまであまり時間がないため、ひすいに関連するものはチェックせず海への散歩にとどめました。上の画像は日本海口です。その日本海口から出てみましょう。

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駅を出た瞬間、さびれた商店街の向こう側に地平線が見えるような気がしたのは、日本一海に近い新幹線駅という予備知識のせいかもしれませんが、海が近いだけあって開放感がすごい。糸魚川市大規模火災の被害にあったのもこの日本海口=駅の北側ですが、焼けた部分はもう少し離れたところにあるようで、復興の様子を見ることはできませんでした。
そして少し歩くと虹をモチーフにした公園のようなものが見えてきました。

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この虹は冬の日本海側の暗い空とどのようにコラボレートするのか興味がわいてきました。冬になったらまた見に来たい、とこの時は思いました。ええ、この時はね・・・・。
虹のように見えたのは展望台でした。

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日本海口から徒歩5分の展望台から眺める日本海

展望台の目の前を走っているのは国道8号線です。地下道を通って展望台へと向かいます。

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そして辿り着いた展望台はあまりにもシンプルで、そこがまたいいなぁと思いました。

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(展望台から長岡方面を望む)

春の日本海を眺めて脚に震えがきたのは、展望台の高さが理由ではないでしょう。それほど高くないし。ただ高くないわりに、そこに立つと眼前には日本海が広がっており、何の障害物もなく見えてしまう分怖気づいてしまうのです。日本海の荒波に飲み込まれてしまいそうで。
柵はあまり高くなくてすぐ下はテトラポット。落ちたらよくて重傷、運が悪ければ死亡。だけど震えが来たのは、冬の日本海とはまったく違う表情ながらも、手荒い歓待で私達夫婦を試すかのような雰囲気のせい。
感傷的な冬の日本海の景色とはまったく正反対なのに、それでもなんだかぼうっと見てはいられない、歌手のプロモーションビデオの真似ごとを冗談でしてみる気にもならない、身震いしてしまう雰囲気。画像と文章で伝えきれないのが残念です。

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(富山方面を望む)

春の海の爽やかさ、そして短い夏を迎える準備ができた海が大喜びしているような高揚感をはらんだ波がざっぱーん、ざっぱーんと押し寄せてきます。

車窓から見た短い夏 - マリア様はお見通しという記事に、Peri様からこんなコメントをいただいたのをふと思い出しました。

日本海の美しさは太平洋のそれと全く違いますよね。色が緑味を帯びていて波が荒い。浜辺にいる人も少なく、厳かという言葉がピッタリ合う。

春の日本海もやはり緑を帯びていて、深い深い青でした。こんな海で生きている海洋生物が不味いわけないだろうと思わせる青。
冬にまた戻ってきてこの展望台からあの荒れたメランコリックな日本海を眺めたいかというと、まずあの展望台が雪で覆われて凍り付いていたら恐ろしくて登る気になりません。春ですら「落ちたらどうしよう」と怖かったのですから。でも安全なようであれば、肝試し的に冬の日本海もあの展望台から眺めたいですね。

外国人観光客にも日本海沿岸の旅情を感じてほしい

8号線の下を通る地下通路では、糸魚川周辺の観光名所が英訳付きで紹介されています。

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裏日本と呼ばれるほど地味な日本海側ですが、こうして観光客を迎える準備はできています。
親不知(おやしらず)はこんな風に英語で描写するのかぁと勉強になりました。

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親不知は外国人観光客にも訪れてほしいです。景観以外は本当に何もないところだけど、あの暗く、時代から完全に取り残されたような、あの寂しげな景観はこれからも保たれるであろうと思われる場所です。

www.itoigawa-kanko.net

おっとそろそろ日本海ひすいラインに乗る時間ですから駅に戻らなくてはなりません。

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糸魚川駅北側にある奴奈川姫(ぬなかわひめ)の石像。古事記では沼河比売と記されているそうです。この石像は素通りできないオーラを発していました。ただの石ではなく、命が宿っているような感じがするのです。じっと見られているような・・・・。
日本海ひすいラインについてはまた別の記事で書きます。