マリア様はお見通し

普段は何も見えていないふりをしながら、善人面して静かに暮らしています

埋められない溝を飛び越えてはいけない(2)


「あの人どうしているんだろう」とずっと気にかけていた人をフェイスブックで見つけたら、あなたはメッセージを送ったり友達申請をしますか?
私の場合はできませんでした。その人と私の間に溝があるわけではないのです。ただ私という人間の存在が、その人の癒えつつある痛み(一生癒えることはないかもしれない痛み)を再び深くしてしまうのです。

 

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photo by x1klima

私自身はその人が心に負った深い傷を作った人間ではありません。
だけど彼女が必死で忘れようとした「幸せだった頃」の思い出の中に私もいたのです。だからその思い出の中にいた人間達は、そこに留まっていた方がよいのです。私が能天気に「元気?」「どうしてるのかなって気になってた」などとメッセージを送ったら、傷口をえぐることになるような気がするからです。

 あなたのこと気にかけていますよ、と知らせることだけが思いやりだとは思えません。その人の人生から消え去るということも思いやりだと思うのです。もし彼女がどこかで私の名前を聞いてふと思い出して、あちらから連絡をしてきたその時は、また会って話がしたいなぁと思いますけどね。


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