擬似恋愛体験を商品にすることはハイリスク、ハイリターンだ(2)

擬似恋愛体験を商品にすることは、ハイリスクだし精神的な負担が大きいなと以下の動画を見て思いました。

「胃が痛い」「だから大丈夫じゃないって言ってるでしょ!」とぐずる客。

「じゃあ帰って寝ればいいのに」というひとことは心の奥底にしまいこみ、ホットミルクを出すホスト。そしてこのたった一杯のホットミルクがぼったくり価格の高級シャンパンとなってホストに返って来ました。
ホットミルク一杯でこんなに喜ぶ女って普段どんな生活してんのかなぁ、なんか面倒くさそうな女だなぁと思ったけど、面倒くさければ面倒くさいほどホストにしてはいい金ヅルになるわけですよね。
だって素人の男達はそういう女達に愛想を尽かして離れていきますから、相手をしてくれるのがプロの男性しかいなくなるんですもの。そういう面倒で「だから男ができないんだよ」と思うような寂しい女を相手にするからこそ、我慢代=お給料は高くなるわけです。

伝説の風俗嬢。一番すごいプロは、その人がプロであることを忘れさせてしまう

シリーズで何冊か出ているからこの本かどうかあやしいのですが、確かこの本だったと思います。伝説の風俗嬢達について書かれていました。ですから当然彼女達の実践している「顧客に喜んでもらうためのサービス」について書かれているわけですが、性的な部分についてはあまり触れられておらず(私の記憶が誤っていたら申し訳ありません)、むしろ精神的に満足・感動してもらうさりげない演出について書かれていたのが意外でした。
顧客が来店した際に、サービスを受けに店に来たことを忘れてしまうような、まるで恋人の家に遊びに来たような気分にさせてしまう方法を、ある伝説の風俗嬢は知っていたのです。

そこまでプロに徹することができる人は、お金の味を知っている人だ

「それなら私もできる!」と思いましたか?本当にそうでしょうか。
そういうお店に行く男性達の大半は、(芸能人やスポーツ選手が通う高級店でない限り)「この男とは絶対に無理!」と素人に相手にしてもらえない男性達です。
あなただったらガマがえるみたいな男性とそういう行為ができますか?
食べる時にくちゃくちゃ音をたてて、しかも食べ方が汚い人をじっと見つめてキスすることはできますか?
素人の女性にうげぇっと思われるような男性を相手にしなければいけないプロ達が、いかにして自分を奮い立たせているかすら私は想像ができません。そして彼女達はそうする以外に選択肢がなかった人達なのでしょう。お金を稼ぐ手段を選んでいる場合ではなかった。どうしても即金(しかも大金)が必要だけど、頼れる人もいない。そこでこの世界に足を踏み入れた人が多いと思うのです。そういう人はお金の「ありがたみ」という味をよく知っています。だからこそプロに徹することができるのです。

セックスエリート 伝説の風俗嬢編

ですからかつての中村うさぎさんのように、お金が目的ではなくこの仕事に就いた人は伝説とまで呼ばれるほど稼げるようにはならなかったのではないでしょうか。

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