女子力よりもプレゼン力を磨きましょう



乙部捨てて生きていきます (AERA ’09.07.13)

この方は上昇志向が強いので参考にならない部分もありますが、こういうやり方もあるんだよってことで最後までおつきあいください。
かつてメディアの寵児となった筒井(再婚前は乙部)綾子さん。

冒頭でリンクを貼ったのはだいぶ古い記事なのですが、これが発売された頃おそらく筒井さんの中では、乙部という名字の認知度を捨てきれない自分と、離婚後も夫(ドイツの皇族)の姓を名乗り続けたダイアン・フォン・ファステンバーグが同列の扱いになっていたと思います。
乙部ブランドが一人歩きしちゃって困るわ~といいつつ、しっかりフォトエッセイの話は引き受けたわけですから、やはり野心はあったのでしょう。

 

ライブドア広報 乙部綾子 私のポジティブ仕事術40のヒント

堀江氏に直接自分を売り込んでライブドアに入社し、そして入社後はあのように自分の上司の名前とともに自分の名前まで世に広めたわけですから、彼女の自分の売り込み方には学ぶべきものがあります。 例えばリンク先のAERAの記事を読んでみますと、再婚相手の方にもかなり強気に自分を売り込んでいます。

「私がここまで息子(8)を大きくするのに、どれだけの愛情と私の能力をかけたかわかる? 簡単に素晴らしい息子がついてくるなんて、ラッキーよ」

私はこの記事を読んでいて感じたのですが、結局小手先の女子力よりもどんなパッケージに入れて売るかっていうのが肝心なのだと思いました。コンビニで売っているバリスタグランプリ優勝者監修のアイスカフェラテみたいなものなんです。

「私はいい女よ。逃したら後で絶対後悔するから」とか言ったもん勝ちですよ

あの商品を飲んでみたのですが、コーヒー牛乳が大好きだった祖父が亡くなった時に棺に入れた、昔ながらのあの雪印のコーヒー牛乳と大差ないなぁと感じました。ですから結局中身が似たり寄ったりなら、パッケージが「なんとなく良さそう」な方が高く売れるんです。

なんかすごそうだな、きっとよいものなんだろうな(=いい女なんだろうな)と期待値をつりあげるプレゼンって大切ですね。それにひっかかって男は結婚し、そして思ったよりもたいしたことなかった、と気がついた時にはもう遅いんですよ。
離婚するエネルギーが残っていなかったり、莫大な慰謝料が惜しかったりして、まあしょうがないかというところに落ち着くのです。男のあきらめは、女にとっての安泰を意味します。なんかそれも悲しい話ですが。

ただ難しいのは、人間って売り込まれるのが基本的に嫌いですよね。こういう風に「私はこんなにいい女なのよ」と売り込んで効果があるのは、優柔不断な男とかそのくらいじゃないですか。男性から見てこの女は絶対に手放したくない、と思わせる何かを持っている人なら、こういう売り込み方はしなくて済むはずです。
そう考えると今話題のプロ彼女達って、世の女性達が憧れるモテ男達に手放したくない!と思わせて結婚に踏み切らせるくらいですから、すんごいしたたかだと思いますよ。

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