マリア様はお見通し

普段は何も見えていないふりをしながら、善人面して静かに暮らしています

薬に依存する人の気持ちが少しわかりました


休暇中に肩を痛めてから、整形外科での受診日まで数日ありました。
あまりの痛みに夜も眠れなかったため、鎮痛剤を飲んだみると、その夜はぐっすり眠れたのです。
ああ、ありがたい、と素直に感じました。そして次の日も鎮痛剤のお世話になりました。私は受診日までのつなぎだったのでよかったけど、薬を手放せなくなる人もいるだろうなと理解ができました。体の痛みだけではなく、心の痛みを和らげるために・・・。

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photo by Khairil Zhafri


体の痛み、心の痛みに共通していることは、結局その原因を治療しないと、鎮痛剤だけ飲み続けても根本的には何もよくならないということです。
私の場合は腱板の周りで起こっている炎症を和らげることで、その周辺のインナーマッスルのリハビリをしやすくするという目的から、鎮痛剤が処方されました(自分で飲んでいたものとは別の、もう少し強いもの)。注射も打ちました。

誰かを失ったことの悲しみや、信頼していた人に傷つけられたこと、根が腐っている人間に目をつけられて、ねちねち追い込まれたことによる心労など、心の病気はどうでしょうか。
リハビリの方法は、体の疾患と違い、通院という形になるとは限らず、人それぞれです。
カウンセリングに通う人、相手をうんざりさせるまで愚痴り続ける人、過食に走る人、お酒に溺れる人、麻薬に依存する人、どう見てもあやしいだろそれという宗教にはまる人。

皆、何かにすがりたい。

人の心は弱いものですし、それを少しでも強くできるのは自分自身だけです。他の人はあなたの心を強くしてくれません。

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photo by THEfunkyman


体の疾患であれば「はい、もう大丈夫ですよ」と治療の終わりが見えます。だけど心の病は結局本人が踏ん張れないと、医者としてもどうしようもない時があります。そこを頑張らせるのが医者としての力量でもあります。

だけど私は心の病を少し楽にするために、薬を使用するのはいいんじゃないかな、と今回の鎮痛剤使用中に思いました。依存するのではなく、活用にとどめるということですね。まんしゅうきつこさんも「アル中ワンダーランド」でアル中の治療中に、医師から処方された薬を飲んで助けられたと書かれていました。
だけど依存はやはり危ないのです。体や心の痛みを薬で覚醒し続けるということは、どう考えても本来とても不自然なことです。それを続けたらどうなるか・・・想像はつきますよね。

皆さんはピリン系と呼ばれている薬をご存知でしょうか?飲むとちょっとハイになるのだそうです。
実は私の知人は入院中にこっそりこのピリン系の薬を飲んでいました。彼女の病室は霊安室の近くにあったそうで、夜になると気味が悪くて眠れなかったのだそうです。しかも二人部屋だったのにもう一人が退院してしまい、ついに彼女一人になってしまいました。
それ以来退院までピリン系の薬を飲んで恐怖感を紛らわせていた彼女。見事に薬の効果で「うははー」となって霊安室から漂ってくる空気もまったく気にならなくなり、ぐっすりと眠れるようになったそうです。ちなみに彼女は依存したのではなく活用にとどめたタイプですよ。だけどよい子の皆さんは真似しないでくださいね。

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この薬はすごいけど、恐ろしいことになりましたね。

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