権力者の寵愛を受けるには、必ずしも美女である必要はない

流出商法の限界 不美人には特に厳しい - マリア様はお見通し という記事の続きです。

NBAのチームの一つであるL.A.Clippersの元オーナー、ドナルド・スターリング氏が高級車四台とコンドミニアムを買い与えるほど気に入っていたV. Stivianoさんというパーソナルアシスタントは、お世辞にも美人とは言えませんでした。だけどスターリング氏の寵愛を受けることができたのです。

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地位も財力もある男性にとって、若くて美しい女性はお金をちょっと出せば手に入ります。では彼らにとって「自分達に必要な存在なんだけど発見・入手困難。そしてやっと見つけたからこそどんなに貢いででもいいから手放したくない希少価値のある女」とはいったい何を持っている女性なのでしょうか。

胡散臭くてしたたかな女の武器

V Stivianoさんのケースだけ見ると、まず無欲ってことはありえません。やっぱりしたたかですよ。
彼女は「(スターリング氏は)私に出会ったことで、彼は周囲の人達に親切になった。挨拶だって自分からするようになったし、私がいることで彼はよりよい人間になれたの。あらゆる点においてね」といいます。
そんな自信に満ち溢れたV さんは、過去に2回名前を変えています。きちんと法律的に変えたのは確かそのうちの一回だけで、もう一つは偽名ということです。胡散臭さ満点。
なぜ偽名を使ったのかと突っ込まれて「自分は黒人とメキシカンのミックス。だからL.A.で生きていくには中途半端なのよ。黒人としてもメキシカンとしても。自分が心地よいと感じるアイデンティティのようなものを手に入れるために偽名を使って何が悪いの?」と苦し紛れの言い訳をしました。

孤独なビリオネアの心に寄り添った

もうここらへんで既に胡散臭いのですが、こんなわけあり物件みたいな女性、スターリング氏ほどの地位の男性なら、身辺調査済みのはずでしょう。 その調査結果を知った上でなおそばに置きたがるほど彼を盲目にした女性、Vさんは、アメリカの大人気トークショーの一つであるBarbara Waltersのショーに出てこのように話しています。

Barbara: 「スターリング氏にとって、あなたはどんなポジションなの?」

V Stiviano: 「彼のパーソナルアシスタントよ。そして・・・右腕であり・・・親友であり・・・おちゃらけたうさぎちゃんであったりね」

Barbara: 「おちゃらけたうさぎちゃん???」

V Stiviano: 「ええ。多くの人が馬鹿げていると思うようなことを、私は彼の周りでやっていて・・・。そして彼を笑わせるの」

スターリング氏は多くのビリオネアと同様、孤独を感じることが多かったのでしょう。周囲は常に仕事がらみの人間でかためられていて、息をつく暇もない。時間に追われ、決断を求められ、そして大きなお金が動く。
そ んな彼の身の回りの世話をそつなくこなしながら、自分を笑わせてくれて、ほっと一息つかせてくれる有能な心優しいVさんの存在は、スターリング氏にとって 公私において欠かせないものになり、高級車や瀟洒なコンドミニアムを彼女に買い与えたくなるほど可愛い存在になったのでしょう。

今までは青年実業家という肩書きがあやしいと思っていましたが、パーソナルアシスタントという肩書きもなんだか胡散臭く感じられるようになりました。

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