マリア様はお見通し

普段は何も見えていないふりをしながら、善人面して静かに暮らしています

外見で勝負をしていない女性達から学んだこと

私が知っている田舎の老舗クラブの名物ママは、誰から見ても美人と言われるタイプではありませんが、とにかく人気があります。
不況にあえぐ同業者達と同様に、ママのお店も以前に比べたら経営は大変とのことですが、今でもママのお店は繁盛しているのです。

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photo by Jun Takeuchi(実際のお店とは関係ありません)


ママから聞いた若い時の話です。
彼女が結婚すると、待ってました!といわんばかりに義理の両親が経営する会社の営業をさせられたそうです。この嫁はきっと商売上手だ、と思わせる何かがあったのでしょう。
そしてママはみるみる成績を伸ばし、義理の両親が「お金を出してあげるから、自分で商売をしなさい。君ならきっと稼げるから」といい、始めたのがクラブでした。

お客様がいうには「あんなに気風のいい女はいない!」のだそうです。
美人でその人を眺めてお酒を飲んでいるだけで気分がいい。そして口説くのも楽しい、というような、擬似恋愛を求めてくるをやってくるお客がママにはいないのです。
もちろんママは綺麗にしています。外見で勝負をしていない=外見に構わなくていい、というわけではないのですから。
お客さん達は日頃社会人として本音と建前を見事に使い分けて器用に生きています。大人ですから当然ですよね。だけどそういうことに疲れてふらっとママのお店に来ると、ママは言いたい放題で、客達はそんなママが羨ましくもあり、見ていて気持ちよくもあるのでしょう。
外見をはじめとした女の武器だけで勝負していない人というのは、賞味期限が長いなぁとママを見ていて思いました。

外見で勝負していない女性がもう一人います。
私の両親がお世話になっていた保険の外交員の方なのですが、母が「あの人とお話していると、とっても気持ちがいいのよね~」と昔よく言っていたのを覚えています。聞き上手なのでしょうね。聞き上手というと簡単そうに聞こえますが、聞いてりゃいいってもんじゃありませんからね。
その外交員さんからある日葉書が届き、何かと思って読んでみると、外交員を辞めて小料理屋を始めました、とのことでした。
「あの人がカウンターで出迎えてくれるのなら、私もそこに座って美味しいものを食べたいなぁ」と母が言いました。
多分私の母のように「彼女のファン」という顧客は沢山いたと思うので、小料理屋も繁盛していることでしょう。

【関連書籍】

打たれ強い有働由美子さん。
決して美人とはいえないけど、ジャンニ・アニェッリ(故人。イタリアのフィアット社のセクシーでハンサムな会長)の心を一時掌握したパメラ・ハリマン。

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