標準語には存在しない美しい言葉 その2


裏日本もいいところ。一度はおいで~~。

 

 

 
都会の人が「海の家」呼ぶ場所。私の故郷では「浜茶屋(はまちゃや、はまぢゃや)」といいます。
wikipediaによると、新潟県と石川県など日本海沿岸の地域でこの呼称が使われているとのことですが、記事のトップに埋め込んだ福井県の海水浴場でも「浜茶屋」を使っているようです。
まあこれら三つの県を並べてみてもぱっとしないわけですが(「いや、富山ほど地味じゃないし」という威張り方はみっともないのでやめましょう)、日本海側に暮らす人々が待ちわびる短い夏のイメージに、浜茶屋という言葉はぴったりだと思います。
 
日本海側というと、裏日本と呼ばれるだけあって暗いイメージがあります。北朝鮮による日本人の拉致だって日本海側の県に集中していますしね。
だけど私が幼かった頃は、自分が見ている海こそがすべてだと思っていました。太平洋という海の明るさを知らなかった。比較対象がないということは、それはそれで楽しかったのです。
浜茶屋で食べるラーメンの不味さは衝撃的でした。これは子供にもわかるほどすごかった。お腹がすいていればだいたい何でも美味しく感じるものだけど、あれはひどかった。
だけど今は浜茶屋もどんどん洒落てきて、レゲエなんかかけて「俺達ジャマイカン」なお店も増えてきたと思います。そして昔のように強気で商売をしていたらお客は来ませんから、食べ物も美味しくなってきていることでしょう。

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photo by yamakidoms

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