樋口新葉選手のFSを見て、改めてキム・ヨナはすごかったのだと思った


アレンジこそ違えど、使用曲はキム・ヨナさんがバンクーバー五輪シーズンのFSに使ったガーシュウィンの「ピアノ・コンチェルト ヘ長調」。ドレスも氷上で映える美しいブルーにスワロフスキー。
初めて樋口選手の今季のFSを見た時、キム・ヨナさんへのオマージュかと思いました。樋口選手がヨナさんに憧れているのかどうかはわかりませんが、まあここまでしているのですから意識はしているのでしょう。「私もあんな風に氷上を自分の世界にしてみたい」とか。
憧れの存在、ゴールに近づくためには模倣から入ることが一番よいといわれています。そしていつかその憧れの存在を越えていくのです。そして実際に樋口選手の演技、素敵でした!


.だけどやはり模倣と切り離せないものとして、本家の引き立て役になるかもしれないというリスクがあります。そんなことは模倣している本人は百も承知だと思うのですが、私はこの樋口選手の演技の動画を見て、改めてキム・ヨナってすごかったんだなぁと思いました。あのドレスを着て金メダルをとった時、若干19歳であの風格。
女子フィギュアスケート選手がベージュの襦袢(?)のようなものを身に着けているのはよく見かけますが、ヨナさんはあのブルーのドレスの時、襦袢なしで真っ白な肌の上に直接着ていました。
白い肌にブルーの相乗効果は「高貴さ」で、そして大きく開いた背中の真ん中を銀河のように流れるスワロフスキー。
音楽、振り付け、ドレスの三つの要素の美しい融合に加えて、ヨナさんの技術、そして小さな頭に長い手足という美しさを競うスポーツには有利な肢体。勝つための全てが揃っていました。
樋口選手が平昌五輪に臨む頃、高く飛翔するために必要なものが揃っていますように。

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