マリア様はお見通し

普段は何も見えていないふりをしながら、善人面して静かに暮らしています

一年を振り返る時はあえて暗い場所で振り返ろう

 

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以前働いていた場所は、閉館準備が整うとナイトマネジャーがどんどん消灯していくので、あっという間に全館真っ暗になってしまいます。従業員達は出口までの通路が真っ暗だと怖いので、ナイトマネジャーが消した電気をもう一度つけて、出口のところで同じ電気につながっているスイッチを切って出て行くのが常でした。だけどホリデーシーズンは嬉しいアクシデントが多かったため、その必要がありませんでした。
ホリデーシーズンになると建物の中には多くのクリスマスツリーが飾られるため、ナイトマネジャーがうっかりそのうちのいくつかの電源を切り忘れてしまうことがしょっちゅうありました。一人では回りきれないのです。
このうっかりは私達従業員を少しだけ幸せにしました。真っ暗だと思っていたところにクリスマスツリーが温かな光を静かに放っているのです。
本来ならばこれに気づいた人間が電源を落とすべきなのですが、私はそうすることなくありがたやーありがたやーと、その光を頼りに出口までおりていって、優しい光だったなぁと感謝しながら出て行くのが常でした(すみませんね)。

暗闇だと思っていた場所に思わぬ光があると、こんなにもありがたいのです。だけど失ってからそのありがたみがわかるようでは困るものもあります。
常に自分の近くにいて当然、と思っている人のことを考えたり、一年を振り返る時は、暗いところで主張の少ない優しい光とともにやりたいものです。