マツコ・デラックス氏に学ぶさりげない気遣い

 


もうだいぶ前の話になりますが、ある日TOKYO MXの大人気番組「5時に夢中!」を見ていたら、コメンテーターのマツコ・デラックス氏が番組の冒頭で、「ねえ、ほら、あの便所紙どうなったの?」と言うようなことを突然言い出しました。そしてスタジオに用意されていたのは、MCふかわりょう氏の著書。
マツコさんは、ふかわさんの著書を便所紙呼ばわりしたのです。この放送分がYouTubeに投稿され(現在は既に削除されています)、コメント欄では「便所紙はいくらなんでも・・・」という否定的な意見がかなり見受けられました。


風とマシュマロの国
(この装丁、白い背景だとほとんど見えないw。レビュー書きました)

私は便所紙と言ったマツコさんの持って行き方に拍手を送っていたので、それらの否定的な意見を見て驚きました。そして他のコメントを見てみると、マツコさんの気遣いの素晴らしさがわからない「便所紙はひどい!」と投稿していた人達にもわかりやすく説明している方がいらっしゃいました。
その方の説明はとてもわかりやすいものでしたが、果たして便所紙という言い方をそのまま受け止めてしまった人達に、理解できたのでしょうか。
彼らはあまり心の機微がわからない方達のはずです。悪い人達ではないけれど、行間を読む力や、なぜあえてそういう言い方をしたのかという裏側を想像してみる力はない。どちらかといえば、わかりやすいきれいごとばかり喋って信者を心酔させて金をとるスピリチュアル・カウンセラーに傾倒するタイプ=単純純粋な方々です。

その純粋な方々にもわかりやすい説明をされていた方に話を戻すと、うろ覚えですが、このように書かれていました。

「番組の冒頭部分で、レギュラーコメンテーターが司会者の著書を持ち上げる。そんなわざとらしい演出しても、ふかわも恐縮するし視聴者もしらけるだけ。マツコは頭がいいからあえて便所紙って言ってるんだよ。番組の冒頭であんな風に宣伝してもらえて、ふかわは涙が出るほど嬉しかったと思うぞ」

拍手喝采!!!!!!



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