人権と性的嗜好の尊重



今市事件 7歳女児の胸を何度も刺した凶行から8年、栃木県警は「猟奇マニア」に絞り込み情報提供も(ウェブニュースのためリンクきれの可能性あり)

猟奇マニアや小児愛好者のように、誰かの心身を傷つけたり、その人の命を犠牲にしない限り満たされない欲望や嗜好を持つ人間は、この世に確かに存在します。そういう嗜好が先天的なものが多いのだとしたら、もう自分ではどうしようもないのでしょう。

私が大昔に書いていたブログで女児愛好者のことを記事にしたことがあるのですが、その記事についたコメントで「女児愛好者の人達は、普段決して満たされることのないその性欲を抑えているから本当にえらいと思います」というものがありました。
通りすがりの薄気味悪い人によるコメントではなく、読者登録してくださっていてコメントもよくしてくれた方だったのですが、私はどう返信してよいのかわかりませんでした。
この人はもし自分に幼い娘がいてその子が女児愛好者に乱暴されたとしたら「ずっと抱えていた欲求が爆発した時に、たまたまうちの娘がその人の近くにいただけ。少なくとも誰かの欲求を解消して役に立ったわ!」と言えるのだろうかと、考えてしまったのです。
趣味はショッピングです♪とか●●フェチです!なんていうのは簡単に満たされる欲求ですし、大きな声で堂々と言えることです。俺、猟奇マニアなんだ、とか小さい女の子が好きなんだ、なんて同僚に間違えても言えません。
誰にもいえない、わかってもらえないからこそ、そういう人達は闇で集るのだと思いますが、その闇は狭く深い。

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photo by Untitled blue


欲望と絶望が混ざり合ったマグマが煮えたぎっているようなところ。 それを内側に抱えている人の気持ちは私にはわかりませんが、誰かを殺めて命を奪い、被害者の家族の一生も台無しにした人間も、被害者と同じように人権が尊重されるべきだと叫ぶ団体もいるのだと思うと、複雑な気持ちになるのです。

 
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