マンションのエントランスのオートロックってあまり意味がない

薄気味悪い殺人事件、あまりにも身勝手な理由から起こる殺人事件が増えている日本ですが、横須賀市に住んでいると、アメリカ人やフィリピン人が口々に「日本は安全だ」と言うのを耳にするため、日本の安全神話はまだ続いているのだと思います。
だけどマンション暮らしをしていると、いくら安全な日本だからといはいえ「居住者です」をどこまで信じてよいのか、困ってしまいます。

My Homestay's Apartment Building


先日東京都港区のマンションで起きた強姦未遂事件も、帰宅直後に襲われた女性は、自分の後ろについてマンションのオートロックの入り口をすり抜けた容疑者を、「居住者だと思っていた」そうです。
私もマンション住まいなのですが、もしも自分の前を歩いていた人がたまたま同じマンションに暮らしていて、その人が鍵をさしてエントランスのドアのロックが解除されたら、私も当たり前のようにその人の後ろについて入りますし、その人も私を怪しむ様子など見せません。心の中ではどう思っているのかわかりませんけどね。

だけど先日こんなことがありました。

夜中の一時くらいにマンションの手前まで来ると、植え込みのあたりに腰をかけて携帯電話で話をしている若い男性がいました。チャラい感じでもありませんし、まあ今どきのサラリーマン風。
「こんなところで携帯で話しているんだから、きっとこのマンションに入りたがっている人なんだ・・・」
私は迷いました。このままエントランスに入り、オートロックを私が解除したとたんにこの青年が一緒に入ってきたとして、そのせいで誰かが乱暴されたり、殺されたりするかもしれない。元交際相手の部屋の前まで行って、出てくるまでドアをどんどんと叩き続けて、耐えかねた元交際相手がちょっとだけドアを開けたところに押し入って・・・など、色々よくないことを想像してしまいました。
そして私がエントランスのところまでくると、その青年が立ち上がりました。思った通りでした。

「助かりました!中に入れてもらえませんか?鍵なくして困ってたんですよ~」

おう、青年よ。鍵がなかったら、エントランスの向こう側に行けても意味ないよね。だって自宅のドアはどうやって開けるの?
そう思った私は、そのとおり聞いてみました。

私:「建物の中に入っても、鍵がなかったらドアは開けられませんよね?」


青年:「あ、大丈夫大丈夫。806号室の榎木(仮名)という者です。なんかあったらそういっといてください」

私はしようがなくロックを解除し、一緒にエレベーターに乗りました。そして自称榎木さんが8階で降りると、そのまま嫌味っぽくエレベーターのドアを開いたまま、ドアの前で榎木さんがどうするのだろうと、見届けることにしました。

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榎木さんはドアの前にたって携帯電話で話し続けていました。そして私の方をちらっと見ても、何も気に留めていないようでした。するとドアが開き、にこにこしながら携帯電話で話し続けながら入っていきました。
翌朝KEEP OUTの黄色いテープも現場検証の人達も見かけなかったので、彼は本当に806号室に住む榎木さんだったのでしょう。だけど次に同じようなこと(植え込みに座って居住者がやってくるのを待っている人に鉢合わせてしまう)があったら、引き返してしばらく時間をつぶそうと思います。
それから、若いお嬢さん達は、自分がマンションの近くまで来たら

  1. 誰かにつけられていないか
  2. マンション脇の自動販売機やゴミ集積庫、駐輪場の陰に誰か隠れていないか

必ず確認しましょう!私が暮らすエリアがたまたまそうなのかもしれませんが、自動販売機の陰に露出狂がぬぅっと立っていることが何度かありました。しかも雨の日限定。気味悪いったらありゃしない。襲い掛かってくるわけでもなく、亡霊のように立っているのです。

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