貧乏性クッキング

タキマキの記事を書いた後だと落差が際立つこと間違えなしの記事です。
ピザトーストを焼く時、ピザーラのピザトーストソースを使うのですが、残り少なくなってくると必ずやることがあります。


まずはソースが入っているボトルを鋏で切ります。

そして冷蔵庫の中にある肉類(ベーコンや加工肉)とピーマンをさっと炒めて、それをボトルに詰める。

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残り少なくなり、底にたまっていてもう絞り出せないソースにそれらを絡めて、トーストに乗せる。
チーズを加えて焼く。

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そして最後はさっと流して終了。これでスクイーズタイプのボトルがきれいになって、ソースの無駄もない!夫はこれを病的だと言いますが、昔から母に「プラスチック類はきれいに洗い流してから捨てなさい!」と言われ続けて育ったため、もう癖が抜けないのです・・・。

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それからピザトーストを焼く時に乗せるチーズですが、置き方を工夫するだけで、少量なのに「なんだかしっかりチーズが乗ってたぞ」と満足できます。それは単純で、端っこに多めにおくということです。これで我が家はチーズの消費量が減りました。

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お年寄りを狙っているのはPCデポだけじゃない


お年寄りがPCデポに、何のサポートをしてもらっているのかもわからないのに毎月1万5千円のサポート契約費を支払わされて、解約を申し出たら10万円支払えと言われたというニュースがありましたね。
そのニュースを知って、自分の両親だったら・・・と思って考えてみました。まだ二人とも六十代だし、特にヤフオクで頭の運動をしている母は心配なさそうだけど、心配なのはノーと言えない日本人の典型のような父です。いいように言いくるめられて、何が何だかわからないうちに色々支払わされそうです。
だけどお年寄りを狙った悪質な手口というのは、PCデポだけではありません。私の祖母が生きていた頃は運送業者にやられました。

配送伝票なんて見ても何がなんだかわからないお年寄り

私の実家は、祖父母、両親、私と弟の三世代同居でした。

ある日父が注文した大きな荷物が届き、祖母は「代引きです」と言われるがままにその業者(ドライバー)に2万5千円払いました。若い人なら伝票を見れば代引きかどうか、すぐにわかりますよね。だけど祖母の世代は伝票を見てもわけがわからない人の方が多いでしょうから、支払ってしまったのです。

そして父が帰宅して祖母が「2万5千円立て替えておいたから返してくれ」というと、父は「代引きじゃないぞ。もう支払ってある」といい、その時家族全員、祖母がそれを配達したドライバーに騙されたことを知ったのです。

fools gold

だまし取られたという証拠がないのにとりあえず営業所に電話をしてみたけれど・・・

父は伝票に書いてあった運送業者の営業所に電話をしました。女性事務員が電話に出て、「ドライバー本人に話を聞いて折り返します」と言いました。こちらには2万5千円取られたという証拠が何もありませんから、当然折り返しの電話ではこう言われましたよ。
「ドライバーに確認したところ、そのようなことは決してやっていないと申しております」

納得のいかない父は責任者と話がしたいと粘りましたが、結局責任者が出てきたところで言うことは同じです。当然の結果といえば、それまでです。これに懲りて祖母はかなり用心深くなりました。被害が2万5千円で済んだのですから、授業料としては安い方でしょうか。

 

今更タキマキ

タキマキこと滝沢眞規子さん。

やっかんでいろいろ言う人はどこにでも誰に対してもいるもので、万人に好かれることなど不可能なわけですが、横須賀でまったりlow-keyな生活を送る私はVERYの読者層ではありませんから、この人のことをずっと知らなかったのです。
だけど上の動画を見て、なぜタキマキがここまで支持され、読者モデルとして成功したのか少しわかった気がします。

美魔女にはまず見られない、屈託のない笑顔が可愛い

美魔女って「どう?私って年齢不詳でしょう?」という自意識の塊ですよね。だけどタキマキからはそういう自意識が感じられず、「がはははは」って笑うんですよ。で、丸見えの歯はまっすぐで真っ白。やっぱりお金がある人ってこういうところのメンテがきちんとできているんだなぁと見せつけられるわけです。だけどそれがまったく嫌味じゃない。

庶民の味を愛する気さくさ

「ダイエットは・・・食べることを我慢できないんです。特に甘いものが大好きです」と動画の中で語るタキマキ。そして「何が好きですか?」と前園さんに聞かれてこれまたいたずらっ子みたいな笑顔で「ジャイアントカプリコ♪」と答えるタキマキ・・・。
「セレブ妻の私が庶民の味を楽しむというギャップがファンにはたまらないのよね」という計算がまっったく感じられない、セレブ妻から庶民の目線に下げてみたわっていういやらしさが感じられない模範的な回答。なんなんですかねこの気さくさ。全部計算だとしたら恐れ入りましたー!!!

トップモデルにはない魅力

高身長のプロのモデル達にしてみれば、モデルにしてはちんちくりんなタキマキが着る服が売れまくって、人気があるのを見ていて面白くないと思うモデルもい るでしょう。だけどタキマキはもうライフスタイル、彼女の送る日常生活そのものが一種のブランドになってしまっているため、「現役のモデルとして活躍し続 けることが厳しくなってきたからそろそろライフスタイル本でも出そうかな」というトップモデル達とはまた別の存在なのです。
VERYを読んでタキマキが着る服を見てショップに問い合わせたり直行したりする女性達というのは、服が欲しいというよりは「お洒落で可愛いしかも幸せな主婦像」を買いに行くのです。

モチベーションの源 主婦業って大変だけど楽しいのだと思わせてくれる

www.instagram.com

彼女のインスタを見ていて思ったことです。

VERYの読者層って比較的裕福な主婦が多いはず。優雅な専業主婦をしていると、やはり主婦業のお手本のような存在が欲しくなるはずなんです。モチベーションになるような人。
ひと昔、藤野真紀子さんがセレブ妻・料理研究家としてとして話題になりましたが、もうあそこまで行くとハードルが高すぎます。

藤野真紀子のエレガンス・スタイル

だけどタキマキんの場合、気負いが感じられないのです。力みすぎず、だけど一日一日を愛する夫と子供達と楽しむためにこんなことをしています、という雰囲気。滝沢家みたいなキッチンが備わっていない家でも、料理や家事を工夫することの楽しさは見いだせるという希望を持たせてくれる存在でもあるのです。

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上司と同僚は選べない、変えられない。それでは何を変えれば会社生活が楽になるのか

ある環境に身を置くことが辛くなったら

  1. 環境を自分に都合のいいように変える
  2. そこから去る(違う環境に移る)
  3. 自分が変わる

のいずれかを実行することでしか、現状は変わりません。ですからあなたが会社生活を送っていて、上司や同僚との関係で悩んでいる場合

  1. 上司や同僚を自分のいいように変える、あるいは手なづける
  2. 退職する
  3. 自分が変わる

という風に置き換えられます。
1.上司や同僚を自分のいいように変える、あるいは手なづける を実行しようとしても当然うまくいきません。他人を変えることなんてできないのです。自分の力を過信して時間と力を注いだ割には結果が出ないため、結局が自分だけが疲弊して終わりです。
だとしたら残されたのは2.退職する か 3.自分が変わる です。

変わるといっても、人格を変える必要はないと思うとちょっと楽になりますよ。そこで2.退職する 前に読んでほしい一冊をご紹介します。


辞める前に、そして病む前に読もう

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辞める前に読む!今日から使える職場の深層心理

ランチ難民、煙草を吸わなくても喫煙所には顔を出せ、など社会人なら「それ、聞きたかったの!」と思うことが書いてあって、まさに痒い所に手が届く感じ。

わりきりテクニック 感情を変えようとすると苦しい。だから思考と行動を変える

何を変えるかというと、思考と行動を変えます。それだけでうんと会社生活が楽になるし、すいすいと社内を泳ぎ切れるようになるのです。最初は「えー、そんなのがらじゃないし」「媚びているみたいで嫌だ」と思うかもしれませんが、やってみる価値はあります。

会社は上下関係のシステムですから、親密な人間関係を築く必要はありません。業務を行える必要最低限の信頼感があれば回るようになっています。
(第一章 上司と部下―さわやかな面従腹背を演じるには?p.13 より引用)


多くの人が人間関係で苦しむ理由は、どうしてもうまくいかない同僚や上司を好きになろうとしたり、わかりあおうと努力をする。だけど結果がついてこなくて疲れるからではないでしょうか。
でもよく考えてみると、その人達と親密になったり好かれたりすることって必要ないんですよ。引用にもあるように、業務を行える必要最低限の信頼感があればよいのです。それを手に入れるためにわりきって思考と行動を変えるのです。だけど以下のような人には難しいでしょうね。

我が強い人

感情や価値観はひとまずそこに置いておき、焦点をずらす。目の前に出された指示通りに業務を遂行し、成果を上げることに集中するのです
(第一章 上司と部下―さわやかな面従腹背を演じるには?p.14 より引用)

会社という組織の中で、一社員の感情や価値観って本当にどうでもよいものです。
「俺だったらこうやる」というこだわりと自信があって、どうしてもそうやりたい人は独立してやればいい。
歯車の一つとして会社でうまくやっていくには、自分の一番身近な顧客である上司の懐に入ることはとても大切です。だけどそれができない人=感情や価値観に縛られている人は思考と行動を変えて、周囲とうまくやっていくことが難しいでしょう。

心をすり減らして稼いだお金をいつまで自棄酒に無駄遣いするつもりですか?

Drinking

ストレスを溜め込んで同僚達と自棄酒。飲んでいるその時はすっきりしますよね。ガス抜きは精神衛生上必要です。だけど根本的には何の解決にもなっていないのです。だって翌日出社したらそのストレスの原因である上司はちゃーんといつもの場所に座ってあなた達を待っているのですから・・・。だったらその上司とのやりとりで感じるストレスを軽減したほうがいいのです。

"苦手”と"嫌い"は違う。苦手な人とのやりとりを少し楽にしてみませんか?

例えばダメ上司の"怒り"というパフォーマンスに対し、あなたも同様にパフォーマンスの謝罪をする(心はこめない)。それで気が済むのならそうさせる。相手を理解しようとしなくてもよいけど、相手の行動から彼らの深層心理を「読み取る」ことで、自分がどうするべきなのかがわかるようになります。攻略法とまではいきませんが、取扱マニュアルみたいなものですね。
何度もいいますが、職場の人間関係なんてそれでいいのです。夫婦や親子だったら”わかりあう”必要がありますが、同僚、上司なんて業務を遂行する”チーム”ですからね。お友達じゃないんです。苦手な人とも最低限うまくやっていかなくてはならないけど、好きになる必要はないのです。

相手のせいにする前に自分を振り返ってみよう

  • 常に膨大な量に仕事を抱え、心身の疲労からイライラが募る(ゲームのテトリスに例えるとわかりやすい人)
  • 孤立してしまう
  • 責任や残業をどうしても背負い込んでしまう

一見可哀想な人達のようですが、本当にそうでしょうか?実はこういう風になってしまう人の深層心理を探るとそうでもないようですよ。心当たりのある方いませんか(笑)?

自分の悩みとは関係のない章も読んでいると面白いですよ。特に女性の部下を大勢抱える男性上司におすすめの一冊です。

著者・塚越友子氏は他にも水希という名義でこんな本を書いています>>営業しなくても客が来るホステスの会話術 - マリア様はお見通し


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秋の夜長に・・・・読書の秋におすすめの7冊

今週のお題「読書の秋」

 

夜になるとだいぶ涼しく感じられるようになり、秋の足音が聞えてきました。そこで秋の夜長にゆっくりと楽しんでほしい8冊をシェアしたいと思います。こおろぎの鳴き声なんて聴こえてきたら、最高の読書タイムになりますね。

Silent Night


1.満月

悲恋なのに、読後感は不思議と爽やかであたたかな気分になる一冊です。
泣いてすっきりしたからかな。誰かを愛しぬくという素晴らしさは、その人を失う時の、胸が張り裂けるような痛みを受け入れる強さのある人じゃないと味わえないものなのだと、改めて気づかされる一冊です。

レビュー記事 ”当たり本第一位 せつない恋愛小説ならこれ - マリア様はお見通し


2.ラブレス

最初は登場人物の関係がつかみづらくてストーリーがわかりにくいのですが、途中から引き込まれること間違えありません。
家族同士、いえ家族だからこそぶつかりあったり、憎み合ったりしても、不器用ながらも互いを思いやる姿に色々と考えさせられます。釧路の温泉街の様子が目に見えてくるような描写も素晴らしかったです。

レビュー記事:"幸せの味は人それぞれ - マリア様はお見通し


3.ある華族の昭和史ー上流社会の明暗を見た女の記録

一人の女性の人生というフィルターを通して見る裏近代日本史は面白かったです。その女性というのは、淑女の二文字を見るとこの人を思い出してしまう、故酒井美意子さん。

"ピラミッドの頂点にいる淑女達 - マリア様はお見通し" という記事でも触れましたが、やはり華族という特権階級ですから、皇族と自分達以外=平民は家畜か何かだと思っているんじゃないかと感じてしまうような表現もありましたが、、まあそれは平民のひがみなのでしょう。
華族がまだ存在した頃の日本史は面白かったし、華族出身で箱入りと思いきや、著者の酒井氏がしっかりと自立していた女性であることに驚きました。「お嬢様だから何にもできなーい」というような女はおそらく偽物なのでしょう。

4.おそめ

裏近代日本史を面白くしてくれた女性シリーズその2。
まず表紙を見て「なぜそれほど美人ではないおそめママが、政界の重鎮や文豪達の寵愛を受けて銀座にクラブをオープンできたのだろう」という興味を持ちました。


はんなりとした京女の魔力・魅力なのか、それとも・・・・と推測しましたが、おそめママが、言葉は悪いけれど"やらずぼったくり"できたのは、彼女が醸し出す、その浮世離れした空気なのではないかと思います。清らかで男性達の保護本能をかきたてる部分もありました。
おそめママの生い立ち、京都→東京進出を読みながら裏近代日本史の絢爛さに触れることのできる一冊です。

5.安井かずみがいた時代

裏近代日本史を面白くしてくれた女性シリーズその3。
歴史の流れでは酒井美意子さん→おそめママ→安井かずみさんという登場順序です。
「パリに洋服を買いに行ってきます」の書置きを残して結婚生活を終わらせた女のいた時代について、読みたいと思いませんか?


静止画しか拝見したことはありませんが、とにかく洗練されていた大人の女性だったのだというイメージが本書から伝わってきます。そして彼女の最大の魅力は"陰"の部分だったと私は思います。

レビュー記事:"自分の美意識に苦しめられた才女達 - マリア様はお見通し"

6.シモネッタのデカメロン

電車で読まないでください。
イタリア語通訳、エッセイストの田丸公美子氏による抱腹絶倒のエッセイです。田丸氏が通訳時代に実際に遭遇した男と女の珍事件や面白エピソードについて書かれているのですが、タイトルのとおりシモネタが多いのでそういうのが苦手な方にはおすすめしません。だけどそのシモネタがさらさらっとしているんですよ。下品にならないのは著者の知性の成せる技。

 

おすすめは男性器の形をしたマカロニ、「マラロニ」のエピソード!
お土産に注文しようと電話をしてみると「黒、白、肉色のどれにしますか?」と淡々と田丸氏に質問してくるオペレーターと、戸惑う田丸氏。この様子を想像するだけで涙が出てきました。
尚このマラロニには「ゆですぎると柔らかくなり、落涙の原因になります」などの説明書きがついてくるそうです。このエピソードをはじめ、とにかく男と女の、イタリアならではの笑えるドタバタ劇はたくさん笑って頭を休ませたい人におすすめです。

7.小さなスナック

これも電車で読まないでください。
毒を欲している昭和生まれの人におすすめの一冊です。そしてとにかく笑える!

コラムニストである故ナンシー関氏とリリー・フランキー氏による、TV番組や芸能人に関する対談をまとめたものです。本書に出てくる芸能人は平成生まれの人達にはほとんどわからないんだろうなぁ。

二人ともゆる~く語っているように見えるけど、かなり鋭いんですよ。だからさらっと話しているようでも「今あなた、かなり毒づいたよね?」という場面が多々あります。もうそれが面白いんですよ。ナンシーさんは毒舌をエンターテイメントに昇華させることができる稀有な人でしたね。
そして散々笑った後に、リリー氏のあとがきで泣かされます。

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